オーデイオの世界はちょと変った人が多いって本当ですか? デンオンPMA/PRA1001 |
オーデイオに興味を持ち出してから知りあった方にはほんとうに変った方が多いようです。
もっとも一般人から見れば変っているだけで、オーデイオ世界の中に置くと、「まったくフツーでしょう!」というケースも多いので、ということはオーデイオを趣味にしている人はほとんど変人ばかりということになりますが、たぶんその通りでしょう。
と書いていてもしかするとこれは人ごとではないと気が付いたのですけど・・自分だけは別とだれもが思っていることでしょう。
それはともかく21世紀になっているにもかかわらず日本オーデイオ界の歴史のような昔の機材を持ち込んでその良さを聞かせてくれたOさんもとても不思議な方でしたが、次に知りあったFさんもなかなかの信念の人でした。
オーデイオを趣味にすると良いところは、とても普通なら知りあえないような深い知識とか技術とか信念とかを持っている人に出会えることです。
Fさんの良い音を追求するという真面目な態度は行きあたりばったりの僕とは正反対で、求道者という言葉がまさにぴったりでした。
知りあった頃のFさんはドイツから線材を輸入したばかりでした。しかも戦前の線材(単線)を100メートルも購入してしまったそうです。
100メートルというとものすごく嵩張るもので、普通の家には入りきれないような大きさのはずです。
そんな物をへいきで輸入してしまうなんて、やっぱり一般人には出来ないことです。
電気屋さんでもないのにいったいどうするのかと思いましたが、その単位でなくては購入出来なかったからと冷静に言っていました。
そしてそのケーブルの音にほれ込んだFさんは、それを使ってせっせとオーデイオケーブル作りをしていたと言う、まさに情熱で溢れんばかりのオーデイオ熱血漢だったのです。
Fさんはハンダはもちろんケーブル作成に使うニスまで、はるばる関西から東京まで探しにくるほどの信念のケーブルマニアであると同時に、既存の機器の改造も積極的に行う方でした。
普通自作の腕のある人は全部自作する人が多く市販品を改造する人は少ないようです。
そういう意味では少数派だったと言えるでしょう。
そのFさんと名古屋の知る人ぞ知る?というあるオーデイオ屋さんを訪ねたことがあります。
歩くのがやっとというほど狭い通路の両脇には古いアンプや部品が山のように積み上げられていて、みるからに普通のオーデイオ屋さんではありません。
オーデイオはそういう変った店が沢山あるばかりでなく、その主人というのも一筋縄でいかない人が多いようです。
その店主と色々お話したのですが、彼によると昔の製品は現在のろくでもない?製品よりずっと良く出来ていたそうです。
しかし熱とかで部品が劣化しているので、昔の機材を今使ってもなかなかその性能を発揮する事は出来ないとのことでした。
そして色々聞いている内に、昔のデンオンの1001シリーズは劣化の少ないアンプで大層良いものだとという耳よりな?情報を得たのでした。
相変わらず素直な僕はその店主の言葉を信じてデンオンのPRA1001プリとPMA1001パワーをオークションで格安で手にいれてしまいました。
そしてブラックゲート好きのFさんがそれを徹底的に改造してくれることになったのです。これを幸運と言わずしてなんと言いましょう!
しかし2000年以降に始めたオーデイオ生活のはずなのに、なぜこんなに古い物ばかり聞くことになるのか我ながら不思議です。
運命の采配による巡り合わせなのか、単純に貧乏なだけなのか、おそら後者の原因が大と思いますけど、
ともかくこうしてブラッグゲートを多用してFさんに改造してもらった1978年のアンプが我が家にやってくることになったのです。
それにしても、と思います。いかにも登場する機材が古すぎます。
先般もこのブログを読んだ数少ない読者の一人から、話が古すぎて面白くないと怒られました。
話自体はせいぜい10年ほど前の事なのですけど、確かに最新の機材はまったく登場しないばかりか、天下に名の通ったビンテージ品ならともかく、そうでないものばかりなのですから、面白くないだけでなく、役にも立たない情報ばかりというのは事実でしょう。
オーデイオを初めてからやっと10数年という経歴なのに、あまりにも古い機材ばかり登場するのには我ながら驚くほどですから!
そして改造されたデンオン1001の音は?
確かにとても良い音だったと思います。
一方でその時に使っていたスピーカー、ローサーのアコスタモデルとは必ずしも相性が良かったとは言えなかったような気がするのです。
いずれにしろ音という実態のない物の記憶が僕の頭の中から消滅してしまう速度の速さには驚くばかりです。
いや正直にいいましょう!
僕はまったく音を覚えている事が出来ないのです!それこそ犬のように3歩いただけで忘れてしまうほどなのです。
そんな訳なのでどうもオーデイオについて書くこと自体とても大それた事をしているような気がしてしまうのです。
メカとしては現代製品が最高の性能を出しています、素材もカーボン、チタン、アルミ、ステンレス、セラミック等々勿論スチールもです。
只昔の製品には性能は悪かったですが・・・なぜかノスタルジーを感じます。
確かに性能だけ考えると現代のものが最高なのでしょうね。なので実用性とかだけ考えると今の物にかなわないかもしれませんが、実用から離れて製品の美しさや味、デザイン、作り、などを取り出してみるとその見かたはまったく変わってくるのかもしれません。車なんかもそうですね。60年代の車の美しさは素晴らしいものがありますし、きっと運転していても面白いはず。趣味という実用性から離れた世界では昔のものが珍重されるのはもっともな理由がるような気がします。
ぼくのbd--1はクロモリなんでしょうか?それとも普通の鉄ですかね。たぶん鉄ですね。最近ほとんど乗っていないロードはアルミです。
SPの件了解です。何はともあれ楽しんで居ります。では又。