もう一度行きたい場所、僕が知っている世界で一番白い砂浜。サラソタ。 |
世界中で一番白い砂浜はどこでしょうか?
縁あって様々な海に行きました。ハワイのハナウマベイ、モロキニ島、ニューカレドニアのイル・デパン・バーミューダー島、フィージー島、タイのリゾートやグアム、そしてモルジブのいくつかの島々などなど、その中でどこの海岸の砂が一番白かったと言えば、それは意外にもアメリカのフロリダ半島の西海岸の浜辺なのです。
同じフロリダ半島でも有名なマイアミを初め東海岸にはこれほど美しい海岸はありません。すべてメキシコ湾流が作り出した奇跡なのです。
サンゴ礁が砕けて出来たビーチはどうしても若干灰色かかった色になってしまいます。
ここの浜が白くてさらさらした砂なのは、それがメキシコ湾流に洗われた沢山の白い貝の破片で出来ているからです。
サンゴはどうしても若干灰色がかってしまいますが、貝の破片で出来た砂はほんとうに眩しいほど純白なのだと思われます。
その砂がどのくらい白いかと言いますと、この砂を持って帰って塩のビンに入れ会社の机の上に置いていたのですが、それを砂だと言い当てた人はだれもいなかったほどです。(みんな本物の塩だと思ったのです)
いったいどのくらい沢山の貝がどのくらいの時間をかけて海の中で破片となり、それが海岸になったかを想像するだけで気が遠くなります。
その中でも最も好きなビーチがサラソタという小さな町にある「シエスタ・ビーチ」です。
サラソタは老人が引退して住んでいるような小さくて高級な、そしてかなりひっそりとした小さな海辺の町です。
一番目立つのが海辺に建っている5階建ての小さくてこ綺麗なホリデーインだけといえばその雰囲気がわかるでしょう。
海にそって高級な別荘がならびプライベートビーチも多いのですが、一番美しい「シエスタ・ビーチ」がだれでも気楽に入れるパブリックビーチだと言うのが素敵です。
ちょっとしたコンクリートの小屋にシャワーとトイレ、無料で使えるバーベキュー施設があります、あるのはただそれだけです。
眩しいほど白くて目に沁み入るような美しい海岸にはいつもほとんど人がいません。
砂の白さと対照的にすぐ深くなる濃いグリーンの海は、サンゴ礁に囲まれた生ぬるい水と違い、ぴりっと冷たく肌をさすほどです。海水浴にはあまり適してはいなようです。
それにしてもこんなにまばゆいばかりの白くて美しい砂浜があまり知られていないのはとても不思議です。
フロリダ半島には美味しい食べ物が無いという欠点がありますが、(アメリカの食べ物がまずいというのは偏見だと思っている僕でさえそう思うのです!)ゆいいつ美味しい食べ物がこのサラソタにあります。
最初にここを訪れたのは知人に聞いてこれを食べるためでした?
実はこのフロリダ西海岸にあるサラソタまで、東海岸にあるデイズニーワールドから約2時間程度のドライブで来ることが出来るのです。
しかもフリーウエイに乗ると分岐点が一回だけ、後は出口でおりるだけ、(たった一回曲がるだけです!)というわかりやすさです。
デイズニーワールドの楽しいけれど目の回るような世界からひっそりとしたサラソタで輝くように白い砂浜をぶらぶらしたりするのはそれはまた楽しい経験でした。
それ以来デイズニーワールドに来る時は必ずサラソタにも立ち寄ることになったのです。
海に注ぐ河口の側に一軒の民家のようなレストランがありました。と過去系で書くのも、2度目に行った時からここは5倍以上も大きな建物に変っていたからです。美味しいお店はどこでも繁盛するようです。ましてはうまいもん無しのフロリダですから!
ここはシーフードのレストランです。といってもアメリカに良くあるようなシーフードレストランとは違い、もっとシンプルです。
定番メニューは殻付きの牡蠣や海老をシンプルに蒸したものです。蒸し上がった物を鍋ごとテーブルに持ってきて、これにメルトバターだけをつけて食べます。
最初に行った時には大きな掃除用のバケツと沢山の新聞紙が一緒に出てきたので何事かと思いましたが、これに殻を捨てるのです。
店が大きくなってからはバケツと新聞紙はもっと品の良いものに変ってしまいました。
食べきれないほどの牡蠣と海老をほぐほぐ言いながらお腹いっぱい食べても確か20数ドルだったと思います。
東海岸を海岸にそって南下して行くといくつかの小さな町があります。すぐお隣にはベニスビーチなどというしゃれた名前の街もありますが、名前とは裏腹にサラソタのほうがずっと雰囲気の良い町です。
サニベルという観光地からは小さななんの変哲もない島まで行くランチクルーズも出ているので乗ってみましたが、みどころは島のレストランの壁に観光客が張り付けた無数のサイン入りの1ドル札だけでした。
中でも一番開けている観光地がもう少し南に下ったマルコ・アイランドでしょう。
アイランドといってもいわゆる島ではありません。この辺りは砂州が海に複雑に入り混んでいるので実際には島なのかも知れませんが見た目は陸続きに見えますし、もちろん道も繋がっています。
この海岸沿いには高層ホテルがいくつか並んで建っていて、風景としてはワイキキビーチを小さくしたようです。
サラソタとは違い立派な観光地なので海岸の静けさや美しさはシエスタビーチには遠く及びませんが、このホテルから出るシェリングのオプションはとても面白い経験でした。
浜から数人の参加者と一緒に船に乗って、いるかを見たり(この時は残念ながら出現せず!)しながら砂州のようなところままで行きここに船を留め貝拾いをするだけというシンプルなものです。
ところがこの砂州が凄くて、なんと砂州全体が貝で出来ているのです。
世界中のどこの海でもこんなすごい量の貝殻だけでできた砂州なんて見たことがありません!
そこには大きいのから小さいのまでさまざまな貝の破片やまだそのままの姿を残した巻貝が、白い雪のようにキラキラと輝きながら無数に足元に広がっているのです。
なぜかここではハマグリやアサリのような形の普通の二枚貝でさえ白い貝殻なのです!
日本のお土産屋さんで売っているような見事な巻貝の貝殻も沢山あって目移りしてしまうほどです。
参加者は皆狂喜しておおきなビニール袋に必死で貝殻をつめます。
あまりにも沢山あるので袋はすぐ持ち切れないほどパンパンになってしまいます。
そしてにこにこしながら貝殻の沢山入った袋を抱えてホテルに帰ってくるのです。
シンプルですが実に幸せな体験でしょう。
食べられない貝殻を採集してこれだけ幸せな気分になれるというのも珍しい事で、それほど美しい貝殻が多いと言う事です。
食べることだけに精いっぱいだった昔の人類から見るとずいぶんと進歩したものだと思います。
というわけでどこの海岸の砂が一番白いか?という言葉を聞くたびに、僕はいつもこのシエスタビーチを思い出すのです。
寒い冬の日かなんかに、この真っ白な塩の入った(実は砂)小さな瓶と、海岸で拾ったサンドダラーと呼ばれる星の模様のはいった貝殻(実はイソギンチャクの仲間)を眺めていると、今でもメキシコ湾の深くい海の底で無数の貝が海流に洗われてどんどんと海岸に流されてつもっていく様子が目に浮かぶのです。
(ちなみにいつも関係ない湘南や自宅近辺の写真ばかりですみません。昔は写真を撮る習慣があまりなかったのです。デジタルカメラだって無かったしね!
サラソタの海は深いグリーンでもっとずっと綺麗でした。もっともその美しさを写真にするとただ綺麗なだけの月並みな観光絵葉書のようになってしまうことでしょう。)
今度サラソタ観光を計画しているのですが、美味しいシーフード店の名前を覚えていらしたら、教えていただけないでしょうか。フロリダ在住で美味しいものに飢えております。(苦笑)よろしくお願いします!写真もとても綺麗ですね。すごく楽しみです。
今、帰ってきました!30度を超える天気で、泳いでる人もいました。砂浜が本当きれいですね~。真っ白で驚きました。シーフードレストランは、ホテルの方に教えてもらったOwen's Fish Campというレストランに行きました。満足です!また是非行きたいと思います。
クリスタルリバーに行くとマナテイと泳げる場所もありますね。この時期はたぶんいないと思いますけど。こうやって書いているとまた行きたくなりました!
私が知っている中で一番強烈に印象に残っている美しいビーチは、グランドケイマンの7マイルズビーチなのですが、それに匹敵する砂の美しさでした。もし機会があれば、グランドケイマンもトライしてみて下さいね。
ブログの記事を楽しみにしております!