やっぱり美味しいものを食べると幸せになるということが再確認できた日。食べることは大事ですね。 |
この間なにげなくラジオを聞いていたらインタビューをしていた。
【ところでBさんがアーチストになったのはいつごろからですか?】
え!どんなアーチストなの?と耳をそばだてると、ねっとりと鼻ににかかった最近の若い女の子特有の声が【えーっと、アーチストになったのはモデルをやめてからですから、去年くらいからですかねー!】と言っているのが耳に入りました。
なんだかとっても違和感を感じて、アーテイストってそんなに簡単になれるもの?と思ったら、どうやらここで言うアーテイストとは芸術家のことではないらしい。この場合は単に歌手のことを指しているようであります。
そういえば芸人という言葉の使われ方もどうも昔と違うようだし、そのうち沢山の登場人物が騒いでいる番組の出演者たち全員がアーテイストと呼ばれる日も近いのではと思いました・・・?
なるほど近ごろアートという言葉がなんだか随分と巷でお手軽に使われていると思っていたら歌手デビューしたての若い女の子が自分のことをアーテイストと呼んでいるのですから、それも当然だったのです。
そういえば最近聞いた落語のまくらにこんな話がありました。
その落語家が師匠や仲間と飲み屋さんに行ったときの話。
師匠が丸のままのトマトが好きなので【トマトを丸のままで!】と注文すると店員が【すみません それはできないんです】との返事。【んー・・・何でできないんだよ!簡単だろ!】【実はお店に来る前にあらかじめカットされたやつが配送されてくるんで、最初から切ってあるんです】なるほど近ごろのチェーン店はそういう風になっているらしい。
さらに師匠の好みで、【塩がかかっていないやつがいいな!】と頼むと、これまたお店に来る前に塩が振られているそうで、それもできませんといわれます。
しょうがねえーけどまあいいかとしばらく飲んだ後、最後にピザを頼んだそうです。
するとピザが丸ごと出てきたので【おーい!このピザ切って持ってきてくれないかな】というと店員が【お客さん、そちらは自分で切ってもらうことになってますんでピザカッターでご自分でお切ください!】・・・・!!
世の中はかようにどんどんと進歩しているもので、いつの世でもそのことにぶつぶつ文句を言っているのは老人だけのようです。
さて世の中がどんなに変わってきても美味しいものを食べたいという欲求はかわりません。
近ごろこんなに沢山の種類の食べ物が、安く食べられるのはひとえに大型チェーン店やコンビニの不断の努力?があるからです。(ここには深くて広くて重い問題があるのですけど・・)
これだけ安くてそこそこ美味しく感じられる食べ物に囲まれていると、たまに素材を選び、きちんと手間をかけて作られた本物の味を賞味しなくては本当の【美味しさ】を忘れてしまいそうになるのが心配です。
そこでそんなもっともらしい理屈をつけて、何か美味しいものを食べに行こうと思うと難しいのがお店の選択です。なぜ難しいかと言いますと、僕の場合はひとえに予算が限られているからです!(情けないけどしょうがない)
お店選びには2パターンあり、一つは常に新しい店や味を開拓していく勇気あるひとたちと、せっかく美味しい店を知っているのに、どうしてわざわざ他のところに行く必要があるのかという人たちです。
前者の場合何らかの情報を元に行動することが多いのですが、今のようなネット社会だとこれが実に怪しいのです。というのもまずは評価している人の基準がわかりません。(ほんとに味も音の良しあしも人さまざまですから!)
昔だったらプロの批評家の意見しか世の中に広がらなかったのですけど、今はしろーと総評論家ですから、うかつに信じるわけにもいきません。
そんなこともあり僕の場合はおのずから後者のパターンになってしまいます。
というよりこういうお店はそこそこの値段なので、頻繁に行くことができないためそのお店でまた食べたいという思いのほうが新しい味の探求に勝ってしまうのですね。
そこで今回行ったのが数ヶ月ぶりになる湯河原にあるフレンチ【エルルカン ビス】です。
今までも何回かこのブログにこのお店のことを書いたことがあるので今回はやめようかなと思っていたのですが今回食べたメニューが特に気に入ったので、なんだかうれしくなって書くことにしました?
とはいえまたまた長くなりそうな予感なので、内容は次回につづきます。
今日の写真は一昨日の鎌倉の海蔵寺の写真です。
しょっちゅうお寺に行っているように思われるでしょうが、実は週2回自転車で通っているジム(体育館)の行き帰りにちょっと足を伸ばしたところにあるからです。
ここも人気のあるお寺のようですが、東慶寺のなにかひっそりとして凛とした雰囲気にはどこか及ばない気がします。まあ好みの問題ではあります・・・。なぜか僕は東慶寺が好きなのですね。
いつもブログを見てますが写真が良いですね・・・物語になってますよ。
自分も同じで、、勇気を出して新しい店に行って・・・カネを払ってまで口に合わないものを喰わされたのではたまったものではありませんから・・・勝手知った店に行きます。
我が家の近くにはコジャレて旨いフレンチなんてありませんから SEIBOさんが羨ましいですよ!!