気がつけばどんどんと遅くなっている事柄について。速く走れなくても自転車は楽しい! |
このブログを書きおえてから、ふと思いだして調べてみると1年以上前の当ブログにもまったく同じようなことを書いていました。もしもそれを覚えているような人がいるなら(たぶんいないと思いますが・・・)終わりの数行だけお読みください。今回のお話の趣旨は実はそこのところだけなのです。
速度というのはどうも相対的なものらしい。そして自分の歩く速度というのがどうもそうとうに遅いという事に気が付いたのがつい2,3年前のことなのですから、これもずいぶんと遅い事です。
自分ひとりで歩いているときはそう遅いとは思わないのですが、後ろから来た人にどんどん抜かれてしまうのです。昔は忙しかったためかバスに乗ったり、歩いてもつねにいろいろ考えたりしていたためか歩く速さなど気にもしていなかったのですけど、齢を重ねて健康のためなどと思って歩く機会を増やして、今までは駅までバスだったのを歩いてみたりして見ると、通勤途上の人たちはみんな歩くのがとても早いではないですか。
男女を問わず後ろから来た人には必ず追い越されるばかりか、ついていこうと思ってもどんどんと距離を離されて途中信号などでひっかっかたりすると姿さえ見えなくなってしまったりして、なぜかあせってしまいます。わけてもがっかりしてしまうのは夜トレーニングと称して自分では早足でさっさっと歩いている時、後ろからコツコツと足音がして追い抜いて行く人が居ます。追い越す姿を見ればなんとハイヒールを履いた女性だったりすると、あまりにも自分の歩く速度が遅いという事実に唖然としてしまいます。
とはいえ振り返ってみても自分が運動音痴だったと自覚したことなど無く、あまつさえ高校時代は短距離は得意としていたのですから不思議です。今でも週2回は自転車でジムまで往復し(しかも帰りは登り坂)2時間弱の筋トレ、ストレッチやサーキットトレーニングなどを行い、週に1度はテニスを4時間やっているのですから、これだけ聞いたら立派なアスリートのように聞こえるではないですか!それが駅まで歩いて行く時は後ろから近づくコツコツと言う足音におびえながら必死で歩調を速くしているのですから大変です。それとまったく同じ感じなのが自転車のスピードです。こちらも徒歩の場合と同じようにどんどん追い抜かれてしまうのです。
本格的に自転車に乗り始めた、(といってもミニベロと呼ばれる折り畳み自転車のBD-1なのですが)のが2010年のこと、それから6年間の間当初は週5回は乗り回し、最近は乗らなくなったとはいえ最低でも週2回は片道10キロ弱のジムとの往復に乗っています。自転車に乗るようになった効用は明かに行動範囲が広がったことで、今まで電車やバスに乗らなくては行くことのできなかった場所に気楽にほいほいと行けることが出来るようになったことです。
自転車がこんなに便利で楽しい乗り物だったとは、本格的に乗ってみないと解らないことでした。しかも我が家は山の上にあります。ということは帰りは必ず登り坂となるのです。そんな悪条件?にも拘わらず(遠回りをして緩い坂を選んではいるとはいえ)乗り続けているのです。ここ数年で足腰だってずいぶんと鍛えられているはずではないですか?
自転車の速度は徒歩と違ってマシンによって差が出るはず、すくなくともそう信じていたのです。僕のはミニベロなのでロードバイクに抜かれるのはしょうがない事と気にもせず達観していたのですが、それがガラガラと崩れたのは2014年5月に我が家にロードバイクが来てからでした。縁ある方が引っ越し先が手狭で置き場所がないというので我が家に突然やってきたのです。その見るからに早そうな姿を見てこれだったら僕も風のように疾走できるに違いないと思ったのでした。
最初におやっと!思ったのが、初めてのツーリングで赤鬼さんことOさんと横浜まで出かけた時でした。彼はごっつくて太いタイヤを履いた重くて頑丈そうなGIANTのマウンテンバイクです。僕はスコットのアルミ製ボデイのロードレーサーです。これは明かに僕のほうが早いので赤鬼さんはついてくるのが大変だなと思っていたのです。ところが七曲りというどこにでもありそうな名前の坂の途中でで【どうだ!】と思って後ろを振り返るとぴったり後ろにいるではないですか。その後の行程もずっと苦も無く後ろにぴったりと張り付いていたのでした。
そういえば同じことがミニベロ仲間でもありました。相手はBD-1よりもさらに小径のタイヤを履いたギアの数も少ないイギリス製のブロンプトンです。折りたたみ方ならブロンプトンの勝ちですが走りなら当然BD-1のほうが上のはず、しかもブロンプトンに載っているのは僕より年輩の方なので当然僕のほうが早いと思いました。ところが三浦半島の坂が続く場所でやっぱりぴたっと後ろに張り付かれてしまったのでした。
昔からのテニス仲間のYさんは同じBD-1のオーナー(ただし高級なスポーツタイプ)ですが、その健脚なことは僕とは大違いで、つい先日も以前僕と赤鬼さんがその行程のほとんどを自転車から降りて汗をかきかき押して登り、もう二度と登りたくないと思っていた最乗寺というお寺に行く急な坂を最後まで乗ったままで登り切ったというではないですか。しかも彼が乗って登ったのはロードバイクでなく小径のBD-1です。
その彼がいつも言うのがBD-1だから結構大変だけど前にギアもあるロードバイクだったらもっと軽く登れますよという事で、僕もそれをすっかり信じていたのです。ところがいざロードバイクに乗って見て驚いたのはBD-1に較べて楽にぐいぐい登れるはずだったのにそう変わらないという事でした。それをYさんに言うとそんな事はないはずというのですが、情けないことに僕の場合はなぜかそうなのですからしょうがありません。知人のAさんのように乗鞍とか富士山とかしょっちゅうヒルクライムに出ている人はとても同じ人類とは思えません。
というわけで日常の足としては小回りもきいて場所も取らず歩道に逃げても恥ずかしくなく(まさかロードバイクで歩道は走れませんからね)ゆっくり走っていても不自然でないというBD-1ばかりにのってしまうのは仕方がないことです。しかし同じBD-1といってもYさんの場合時速20キロから早い時は30キロで走るそうですが、僕の場合気持ちよく走っているなという速度が18キロくらい、下り坂で怖いくらいスピードが出すぎてるなと思わずブレーをかける速度が32キロくらいなのですからその差は歴然としています。
いったいこの差はなんなのだろうと非常に疑問に思うのですがこの年になってその差を詰めるのはいささか難しく感じます。それにたとえスピードが遅くても目的地まで手軽に行ける便利な道具としてのBD-1の魅力はつきるところはありません。
冒頭にも書きましたが昔のブログを見直してみたら何と2015年の6月に寸部変わらない文章を載せているではないですか!まったく忘れっぽいだけでなく、頭の中もまったく進歩していないことに驚いたのですけど、実は今回改めてこのことを書こうと思ったのには理由があるのです。そのロードバイクは我が家に来て可哀そうにもずっと惰眠をむさぼっています。このままだといつもでも眠ったままになってしまいそうです。
それではあまりにもったいない。僕が再び乗るようになるには何をすればよいかと考えるに、まず苦手なクリートペダルは普通のペダルに交換しているので、残るはこれまたブレーキのかけ辛いドロップハンドルを交換、ついでにタイヤを段差やパンクに強い太いものに交換、見てくれもいかにも早いロードバイクではなく、カジュアルで走ることが目的ではなくたまたま用事があって自転車に乗ってるんですよ!という雰囲気を醸し出すようなゆるい外観(クロスバイク風)に変身させることです。そこでそれをYさんに相談してみると【なんてもったいない!】と一蹴されてしまいました。普通のロードバイク乗りにとってはまさに冒涜にあたる行為なのは確かです。なんせ性能を落とそうとしているんですから!ほとんどの真面目な自転車乗りから非難されるべき行為といえるでしょう。
しかしです。乗らないよりはましです。せっかく何かの縁があって手元に来た自転車です。改造しても乗ってあげたほうが良いにきまってます。というわけで2年数カ月の年月を経たのち、いよいよ決心して改造【改悪?】を実施することにしたのです。費用を節約するため知人に頼んだので何時出来あがるかは不明ですが、数ヵ月後にその晴れ姿?をお目にかけることが出来るはずです。・・・・それにしてもなんだか冬の澄み切った空が目に染みるようです。あーあ。
(今回の写真は一昨日の日曜日に撮ったものです。随分と秋らしい風景になりました)
どうなんでしょうね?bd-1も一文字ですけど楽です。漕ぐ力が一番うまく伝わるのがドロップハンドルなのは間違いないことのはずですが、僕は上を握るとどうもブレーキがかけづらいのがいやでした。街中をちょこちょこ走るには前傾姿勢もちょっと苦しいですし。単なる慣れの問題かもしれませんけど。前の内側のギアはヒルクライムなど山道を長く登るためには必需品らしいですよ。
なるほどそうでしたか。坂道は自転車の敵と思っていたので、避けて平地ばかり走ってます。ひと山超えて海のほうへ行こうかと思いもしますが実行できてません。
*的外れなコメントになってしまったかも?
いえいえもともと理論がわかっている訳ではありませんので・・・。なるほどスピードを出すためのロードバイクは一番効率よく漕ぐ力が伝わるドロップハンドル、安定さすため路面をおさえるためには幅広のハンドルとちゃんと理由があることがわかりました。
いずれにしろそれを生かせるような乗り方が出来るかどうかのほうが大きなファクターのようですね。街中だとほんとうにBD-1のような短めのハンドルが便利で、すっかりそれに慣れてしまったようです。なんせ車通りの激しい狭い道はすぐ歩道に逃げてしまうものですから、もちろん歩行者優先でじゃまにならないようにはうようなスピードで走ってます。