赤瀬川源平と東慶寺。偶然は不思議だ! |
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2017年 04月 18日
偶然というのは不思議なもので、意外なところで意外な人や出来事にあったりします。意外だから偶然なのでありまして、当たり前だと偶然にはならないのですが確率的にみればありえないような出来事が重なったりするのが不思議です。
実は世界の範囲というのが人によって決まっていて、その範囲の中で物事が起きたりするので同じ範囲内で起こる事や人には大きな確率で出くわすことになるという説を唱えている友人がいます。まさかそんな事はないでしょうが、それがなるほどと思える時もあります。 先日もいつも会社で焙煎したての新鮮な豆を買ってくる人がいて、おかげさまでいつも新鮮で美味しいコーヒーを飲むことが出来るのですがその方が豆を買うお店というのが、たまたまオーデイオ仲間のBTさんが豆を買うお店と同じだった事がわかりました。その店は同じ都内とはいえ会社からもBTさんの住まいからもすごく離れています。しかもチェーン店でもありません。たまたま彼の奥さんの実家がそのお店の近くなのだそうです。 ほかにもまったく関係の無い場所でたまたま出会った人が共通の知人が沢山いる人だったりとか、海外からの飛行機の隣の席が近所の貸しレコード屋さんの兄ちゃんだったりとか、コンサートに行ったら前の席に同じ会社の人がいたとか、ラジオで聞いたお店や曲の話をしていたら同じ話を色々な場所で聴くことになったりとか、おおかれ少なかれどうして?と不思議に思った偶然にまつわる経験は誰にでもあるのではないかと思います。(下の写真の奥に見えるのが何度も登場している女性のための共同のお墓(桜塚)です。ここも希望者が多くてなかなか入れないそうです) 赤瀬川源平さんは好きな作家だと言っていいでしょう。それほど追いかけていたわけではありませんが気が付けば美術関係から街に面白いものを発見するトマソン、趣味のカメラなどさまざまなジャンルに渡る彼の本を随分と読んでいたという感じです。なんでも面白がって、ごく普通の事から新しい発見をするという柔軟な物の見方が好きでした。 昔銀座で仕事をしていたら頃に良く通る場所が、たまたまその時読んだ彼の本に60年代に仲間を集めて白衣を着て掃除をするというパフォーマンスをした写真と同じ場所だったり、彼が屋根ににらを植えた家を新築し、その設計をした人として建築史家の藤森照信さんの名前を知ったのですが、僕の好きな神奈川県立音楽堂の記念行事でその藤森さんの講演を聴くことになったり、旅行で訪れたサンフランシスコの美術館で赤瀬川さんの作品に出会ったり(それはただの椅子を梱包したりする、60年代なら面白いけれど今みると普通の作品なのです!)と長い年月の間に赤瀬川さんは時々身の回りの世界にもちらほらと姿を現したりしていたのです。 ここ数年良く訪れるのが東慶寺だというのはこのブログに登場する写真を見ればすぐわかるのですが、このお寺は四季それぞれいつ訪れてもその度にほっとさせてくれる雰囲気を持っています。今回の写真も場所が書いてないものは全て東慶寺のものです。 最近その良さが解って来て時々訪れるのが横浜の三渓園なのですが、ここで東慶寺の本殿を発見したときにもその偶然に驚きました。三渓さんが当時貧乏だった東慶寺を助けるため本堂を買い取りここに移築していたのです。(下は三渓園のしだれ桜です。他の桜は散っていましたがこちらは満開でなかなか見事でした) そんな東慶寺が赤瀬川源平さんと関係があるというのを知ったのはつい数週間前のことでした。たまたま応援団シリーズを読んでいたらそこに赤瀬川さんがお父さんのためにお墓を購入したという話が出ていたのです。(下の写真が赤瀬川さんのお墓です) ここは入るのが大変な場所です。購入した時期というのもそんなに昔ではなさそうで、この本によればたまたま空いていたのを偶然に見つけて購入したそうです。この時はお父さんのためだったのですが、赤瀬川さんは2014年に亡くなっています。ということはご本人もこのお墓に入っているはずです。 (お墓の手前の部分、よくよく見ると手前に赤瀬川と文字が目立たないように刻まれています) 東慶寺には沢山の文化人のお墓があります。有名なところでは小林秀雄のお墓がありますが、僕がこのお寺以外では良く訪れる妙本寺も一人の女性を巡って三角関係にあった中原中也と小林秀雄が見事な海棠を見ながら、今後どうするか話をしたというこれまた偶然にもつながりのある場所でもありました。(下は妙本寺の海堂) とても親しく感じていた赤瀬川さんがまさか東慶寺に眠っていたなんてまったく知りませんでした。 そこで早速墓参に行くことにしました。行って見るとそのお墓は記憶にありました。ただの土饅頭のようで頭にちょこんと小さな松が建っているその姿は随分珍しいとなんとなく覚えていたのです。ところが名前は手前の石に小さく彫ってあるだけのなであまり良く見えません。 あまり威張りたがらない赤瀬川さんに相応しいと言えるでしょう。ここは良く来る場所です。また次回の再開を楽しみにしつつご冥福をお祈りしてきたのでした。 このように偶然というのは思いがけない姿で時々現れるものです。 今まで見慣れた景色の中に突然新しい事がみつかるなんて、いかにも赤瀬川さんに相応しい出来事のように感じたのでした。
by omoshiro-zukin
| 2017-04-18 09:57
| おもしろ本
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