先日葉山まで行った時には全く異常がなかったのですが、数日前に藤沢の図書館まで走った時どこかで何かが当たっているようなカシャカシャという異音がすることに気がつきました。
止めてじっくり調べて当たっているところは見つからず、しろーとの僕の目には異常個所は発見できません。たまたま帰り道に自転車屋さんを発見したので、持ち込んでみました。
親切そうな若いお兄さんが台の上に乗せてペダルを回して見てもなんの音も出ません。乗って見ないとわからないとお店の前の道でお兄さんに乗ってもらうと、あら不思議。そんな余計な音は一切出ないのです!
お腹が痛いという子供を病院まで連れてきた途端に治ってしまったみたいなものです。
そのお兄さんも首を傾げていましたが、病状が出ないのでは何もすることが出来ません。そのまま何もしないで再びまたがり帰ってきたのですが不思議なことにその後は家にたどり着くまで一切異音は出なかったのです。
その後数日は異音が出ないまま無事に過ぎましたが、ちょっと茅ヶ崎まで足を伸ばそうとしたら再び異音がではじめたのです。
ペダルを漕ぐ時に負荷がかかるとその時に、今度はカシャカシャと言うよりカタカタと何かが当たるような金属音がします。ペダルを漕がないと全く異音は出ません。
結局出発してから自宅に戻るまでこの異音は治りませんでした。
かなりきになる音なので、このまま放って置くわけにはいきません。そこで先日のお兄さんのいる藤沢の自転車屋さんに再び持ち込みました。
「また音が出るようになったんですけど!」
幸いお兄さんは先日のことを覚えていました。改めて漕ぐ時に負荷がかかると音が出ると説明しました。
後輪を台に乗せてペダルを回してみても異音は出ません。
それでもお兄さんは親切にもクランクを外して数カ所増し締めした他、他にも緩みそうな部分は全て増し締めしてくれました。
さらにもしかしたらサドルかも知れないと思ったのでサドルの取り付け金具も増し締めしてもらいました。
そのお兄さんが言うにはこれでまだ異音が出るならBBがダメになっている可能性があるというのです。
「BBって何ですか?」と質問するとどうやらクランクを回す軸受けに入っているボール・ベアリングのことだそうです。なるほどBBです。
昔だったらBBといえばブリジット・バルドー(グラマーな女優さんです。古いッ!)なのですけど、自転車乗りの間ではこう呼ぶらしいのです。
そこで面倒なのでそれならそのBBっていうやつを交換してもらおうかな、と相談すると、彼がいうには当店は中古部品しかないので、チェーン店のA自転車とか新車を売っている自転車屋で交換した方が良いですよ。というのです。
ここは店内を見渡してもロードバイクが何十台も並べてある立派な自転車屋さんです。
目に入る値段も30万とか50万とかの高価なロードバイクもたくさん置いてあります。
思わず「どうして新品の部品ないんですか?」と聞くと返事は「当店は中古専門のお店なんです。」とのこと。
何と今まで気がつかずにいたのですが、ここは中古自転車専門のお店だったのです。あいかわらずうかつなことです。
さらに親切なお兄さんは「異音が治っているかどうかわからないので代金は無料で結構です」と言います。親切なお店です。
それではあまりに申し訳ないので、たまたま以前から便利かなと思っていた車体に取り付けて持ち運び出る鍵を購入しお店を出ました。
個人的にはサドルが怪しいと思っていたので、サドルはもちろんですが、他にも気がつく場所は増し締めしてもらったので、これで治っているといいなと漕ぎ出してみると、残念ながらカタカタと同じ打音がします。全く治っていなかったのです。ガックリ。
これはやっぱりBBを交換するしかないなと思いながら帰途についたのでした。
その数日後雨も上がったので、親切なお兄さんの忠告に従い、今度は全国展開をしている大手自転車チェーン店へモールトンを持ち込みました。
こちらも前の自転車屋さんに負けずに優しい感じのお兄さんに病状を説明し、それらしい場所を全て増し締めしてもらったが、なおらないのでBBを交換しに来たと話しました。
お兄さんはとりあえず音を聴いてみなくては、と店の前のパーキング・スペースをぐるぐると回りました。
その結果診断はどうやらBBの異常では無いと言うのです。その音からして一番怪しいのはなんとペダルなのだそうです。
古くなるとペダルの内部が損傷して漕いで負荷がかかると異音が出ることがあるそうで、今回のケースはどうもそれらしい。
BBの損傷の場合はもっと違うガタガタという音がするそうです。
それではとさっそく、数あるペダルの中から中程度の値段で、滑りにくいタイプを選んで交換してもらいました。
ペダルと交換工賃で3000円少々、オーデイオに比較すると自転車の部品は割安に感じてしまいます。
お兄さんと一緒に再び目の前のパーキング・スペースまだ出て漕いてみると、見事に異音は消えていました。
やはり原因はペダルだったのです!さすが見る人が見ると一発でわかるものです。
異音が解消しての帰路は実に快適でした。
おもわず遠回りをして、普段は行かないスタバでお茶など飲んでからゆっくり帰宅したのです。