思えば遥か昔・・ラジオではこんな曲ばかり流れていた。【エデンの東】と【太陽がいっぱい】。 |
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2017年 06月 27日
テレビがまだカラーでなかった時代、もちろんスマホの動画など影も形もなかったころ、自宅での娯楽の花形はラジオでした。
今でも職種によっては仕事をしながら聞いていたり、車を運転しているときなどラジオがたよりの時もありますが、その頼りにする度合いはものすごく減っているし、楽しみにしていた番組などもずっと少なくなっている気がします。 60年代の頃は梅雨になると必ずラジオから流れていたのがカスケーズの【悲しき雨音】という曲でした。 梅雨のシーズンが来ると今でもこの歌を思い出してしまうほどです。 どうして?と思うほど頻繁に流れていたので当時はうんざりしていたのですが、今になってまったく聞かなくなると、なんとなく寂しい気がするほどです。 と書いていたら、偶然にもこのカスケーズのリード・ボーカルだったジョン・ガモーという人のライブがこの8月に東京であるのです。 もちろんこの曲はライブの目玉として歌われることでしょう。まったく60年代に活躍していた人たちはおしなべて皆元気に活躍しているようです。 このころの洋楽の歌には日本で【悲しき】という題名をつけた歌がとても多くて、ざっと思い出しても悲しき街角、悲しき片思い、悲しき願い、など目白押しです。もちろん原題にはそんな言葉は入っていません。 その時だって日常的に使われた言葉ではありませんが、それでもなんとなくすんなり入ってきたのですけど、今になってみると完全に死語といえるでしょう。【悲しき】なんて、なんだか変な言葉に感じてしまいます。 思えば【汚れちまった悲しみ】と歌われたころから60年代までは、悲しみという言葉がまだ日常生活のなかでは身近な友達だったような気がするのです。 そしてその言葉はとても個人的なことだったのです。 ところが世界的なテロや災害が頻繁に起こるようになった今では、この言葉は個人的な事からずっと離れて、もっと大きな存在として世界中に暗雲のようにたれこめている気がします。 この時代は映画そのものが、今よりずっと身近にあったように、映画音楽もまた身近なところにありました。 その中でも飽きるほどラジオから流れてきたのが【エデンの東】と【太陽がいっぱい】でした。いつラジオをつけても、この2曲が流れていたような気がするほどです。 この映画を見ていない人でもたぶん曲だけは知っていたはずです。 エデンの東の音楽を作曲したのはレナード・ローゼマンという人ですが、(今回調べて初めて知りました)この美しくも感傷的なメロデイを作った作曲家が、後にはSF映画の音楽を得意としたというのも面白いことです。 特にいまでも頭にすぐメロデイーが浮かんでくるTV番組のミステリーゾーンやコンバットの音楽を作曲したのが、このエデンの東と同じ作曲者だったなんて想像もしていませんでした。 【太陽がいっぱい】の音楽を作ったのは、クラシックの演奏家も良く取り上げるイタリアの作曲家ニノ・ロータです。 失礼ながらこちらはレナード・ローゼマンよりはずっと有名です。少なくとも僕は知っていましたから。 彼の作った映画音楽は現在では【太陽がいぱい】よりもむしろ【ゴッドファーザー・愛のテーマ】のほうが有名かもしれません。 他にも【ロミオとジュリエット】や【道】【甘い生活】など数々のフェリーニの名作の音楽も彼です。 太陽がいっぱいのラストシーンは映画史上に残る素晴らしいものです。今でも目をつぶればそのシーンが浮かんできます。 完全犯罪が成功したと確信したアラン・ドロンが浜辺で太陽の光を浴びながらほほえんでいる時、彼の名前を呼ぶ刑事の声が聞こえます。 まさか自分の犯罪が暴露したとは思わず、自信満々で満足げな微笑を浮かべて海辺の階段を上がっていくのです。 原題とは関係のないこの【太陽がいっぱい】というラストシーンが目に浮かぶような日本でのネーミングも素晴らしいものでした。 おもうに普通は原作のあるものを映画化した場合、そのほとんどが原作の雰囲気を失い、原作よりも面白くない出来上がりになることが多いのですが、太陽がいっぱいは原作より映画のほうが面白いと思った数すくない例です。 逆にゴット・ファーザーはストーリーも雰囲気まったく原作そのままという、こちらも珍しい映画でした。 この二つの映画の音楽がともに同じ作曲家だったというのもなんとなく不思議です。 この二つの映画音楽を今思い出してみると、ともに実に感傷的でロマンテイックです。 こういうロマンテイックな曲は日本人の心情には実にぴったりです。 ふと、もしかするとこの二つの曲が頻繁にラジオから流れていたのは日本だけの現象だったのかもしれないと思いました。 そう思ってアメリカ人の選んだ映画音楽ベスト25というのを調べてみたら案の上この2曲は入っていません。(ゴッド・ファーザーは入っていますけど) なるほどこの2曲がいつも流れていたのは、たぶん当時でも世界中で日本だけだったのです。 そう思うとなかなか興味深いことです。 とこんな事を書いてみましたが、もしかするとこれを読んだ人の中にも【エデンの東】も【太陽がいっぱい】も、それなんじゃ?という人がいるかもしれません!、 そんな人がいたらたぶんユーチューブかなんかにあるはずなのでぜひ聞いてみて欲しいと思うのでした。 (下の写真は珍しい?らしい笹の花です。撮り方が悪いためか全くわかりません!それほど地味で目立ない花ですけど)
by omoshiro-zukin
| 2017-06-27 09:39
| おもしろ音楽
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