ほんとに久々の輪行!というにはあまりにちょっぴりですけど、葉山方面まで走ったこと。 |
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2018年 01月 18日
最近は自転車に乗るのはジムの行き帰りだけ、途中お寺や藤沢まで足を伸ばしたりしますが、それでも走行距離は40キロ少々でしょう。
ましてや数台で一緒に走るなんて一昨年の11月以来のことです。 本当は去年の春ころに修善寺から三島まで走って鰻を食べて帰る輪行を企画していたのですが、それぞれ都合が悪くなり延期となり、そのまま立ち消えになってました。 (出発前に由比ヶ浜で、愛車のブリジストン モールトン) 今回は我々メンバーの中では唯一の健脚である茅ヶ崎のYさんがさらにスピードを求めて?新しいミニベロを購入したというので、そのお披露目をかねていちばん近場で手頃なコースとして葉山コロッケ ツアーを行うことになったのです。 葉山の旭屋でコロッケとパンを買って御用邸の隣のベンチで食べるというのは、以前は僕のお得意のコースで、一月に一度くらいは行っていたはずななのに、ここ最近はとんとご無沙汰しており、調べてみたらなんと去年の6月以来のことでした。 Yさんはすでに我々の中では一番高級な20万円以上もするBD-1のスピードモデルを持っているのに、今回さらにスピードを求めて同じミニベロの中でもさらに精悍でスピードのでそうなタイレルというメーカーのドロップハンドルのモデルを購入したというのを聞いたのは数か月まえの事です。僕と違って健脚なのでさらに優れたバイクが欲しくなるの気持ちはわかります。そしてその僕たちのレベルとはけた違いな健脚ぶりを今回も見せつけられたのですが、その話は後ほど。 このタイレル、どうやら軽く30万円を超える高級モデルのようです。 本人は口を濁して語りませんが、Oさんが30万くらいと聞いたら不満そうな顔をしたというので、絶対もっと高いと思うと言っていました。 (下が精悍なマットブラックに塗装されたその勇姿です) 今回は健脚クラスのA組のYさんに、普通かちょと下のC組のOさんと僕、そしてまだクラス不明のテニス仲間のKさんが初めての参加の4人です。 例によって茅ヶ崎の3人と由比ヶ浜で合流して葉山に向かいます。 海沿いの134号線は車が多くてトンネルが怖いので逗子マリーナや逗子駅方面を迂回します。 逗子の泪橋に出る手前に徳富蘆花記念公園があるので立ち寄ってみました。 公園から林に囲まれた山道を少し登ると逗子市郷土資料館として使われている木造の建物があります。 眼下に逗子湾、遠くに江ノ島、その上の空には遠く富士山が浮かんでいるという絶好の眺めです。ここからの眺めは逗子八景の一つとして(桜山の春嵐)と名付けられています。 (肉眼でははるかかなたにかすんだ富士山の姿も見えるのですが僕のカメラでは江ノ島もはるか遠くでほとんどわかりません) ここは徳富蘆花が住んで建物と思ったらそうではなく、徳川家の末裔の別荘として使われていた建物でした。 蘆花がいたのはこの下あたりにあった旅館で、そこに逗留しながら不如帰を書いたそうです。 一時は目黒区のものだったこともあるそうで、目黒区の小学生が臨海学校でここに泊まっていたこともあるそうです。 現在は逗子市が管理して、蘆花の資料や近くの古墳の出土品などが展示された逗子市の郷土資料館となっています。 入り口を入ると係りの方が大きな声でお出迎えしてくれましたが、この人が只者ではなかったのです。 聞くとはなしに説明が始まったのですが、その面白いこと!まず説明があり、その後、そう言われてますが・・実は・・・と続く話がすごい。噂の真相顔負けの話が連続パンチのように繰り出してきます。 まずは眼下に見下ろす逗子海岸のお話から・・・。 海軍基地との関係から横須賀線が早く開通し、逗子海岸を初め馬車で回れる一帯はお金持ちの海岸リゾート地として開けました。 また明治天皇が葉山に御用邸を建てたおかげで、財界の著名人たちが御用邸にちかい逗子海岸に別荘を建てたそうです。 なかでも有名なのが最初の神奈川県知事だった・・と思う・・○○さん(覚えられません!)の別荘であり、実はこの○○さんは日本で一番最初にスキャンダルで役職を降りた人でもあるそうです。 当時の横浜は開港で栄えていたため商売人たちが集まり商工会議所を作ろうとしたのですが、時の政府は民間人に力を持たすことは相成らんと、この知事にそれを潰せさせることにしたのです。 これを不満に思った人たちがいろいろ調べた結果、その知事は不遜にも明治天皇の持ち物を持ち出して自分の逗子の別荘に置き、自慢していたことが判明、そのスキャンダルにより失脚してしまったそうです。 (下はその記念館の建物の別館。徳川さんの先祖の兄弟が住んでいたそうですが、兄と妹が同じ屋根の下にいるのはまずいと、お兄さんはこちらで寝起きしていたそうです、当時は本館と別館は渡廊下で繋がっていました) 係の人の話はさらに他の別荘をもっていた有名人の話にうつりますが、そこは割愛するとして、話しは徳川幕府にまで飛びます。 鎖国は実は本当の鎖国ではなく5つの港を開けて東南アジアの国々と交易を続けており、それ以前は倭寇(海賊)がアジアの国々を荒らしていたのを止めさせ、さらに海難事故の時の救助を初め細かい条約を結んで東アジアの安定に寄与していたそうです。 ところが明治政府が出来て、旧体制である徳川幕府の功績をあえて否定してしまったそうです。 徳川幕府はペリーの浦賀への来訪を実は2年も前から知っており、それにそなえて優秀な人材である○○(忘れました!)を置きます。 彼は英語が出来るのはもちろんの事世界情勢にも詳しく、なにも知らないと思った日本人は米国の大統領の名前や首都、はてはパナマ運河の建設予定まで知っていたことにペリーは驚いたそうです。 そして薩長が主体で出来た明治政府は廃藩置県によって日本全国のお金を集約し財閥と組んで富国強兵政策へと向かいます。 彼によれば太平洋戦争に負けて初めて日本に民主主義が根付いたのだそうで、それまでは実は日本には民主主義などなかったそうです。 というふうに歴史の裏話はとどめもなく続いたのでしたが、なかでも逗子では有名と思われる【逗子開成中学の海難事故】の話はとびっきり興味深かったので、思い出して書いてみます。 (長くなったので次回へ続く) (下の写真、葉山の一色海岸は静かでした)
by omoshiro-zukin
| 2018-01-18 12:49
| おもしろ自転車
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