エルルカン ビス20周年のベトナム料理バンブーベトナムとのコラボフェアーに行ってきた。(その2) |
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2026年 04月 10日
20周年ということで店内にはお祝いの花であふれていていつもより華やかな雰囲気です。
そういえば僕はここに何年通っているのか考えて見ました。正確にはわかりませんが少なくとも15年以上は経つものと思われます。なんとも時の流れの早いことか! (僕がここに来初めてから、しばらくの間は左側のガラス張りの部屋はまだ庭でした!) さすがに20周年ということでこの2日間の間ランチもディナーも満席のようです。この日も席はぎっちりと埋まっていました。 とはいえ、ざわざわとうるさいかと思えばそんなことはありません。 大声をあげる人もおらず、いつもと変わらないような落ち着いた雰囲気が流れているのがありがたいことです。 酔って歓声をあげたりするような人がいないのは、ここに来ているお客さんは料理を楽しみに来ているからなのでしょう。 さて今回のメニューはこんな感じです。(以下) 少食な僕はこんなにたくさん食べられるのかと心配でしたが、すっかり平らげることが出来ました。 アミューズ 3種盛り合わせ・ベトナムからの風 1の前菜 桜鯛のレモンバーム風味のルーラード・ターメリックの香り(エルルカン ビス) 2の前菜 ブラックタイガー海老のソテーバンブーベトナム風 3の前菜 エルルカンのスペシャルテ、フォアグラグリルテリーヌとパンデヴィス 東南アジアのスパイスソース 魚料理 届いた九州からはたの揚げ蒸し、酸味のある3種だしのブイヨンソース(エルルカン ビス) というもので、全9品、エルルカンの料理とバンブーベトナムの料理が交互に出てくるものでした。 これは実に不思議な体験で、いつもの繊細な味の料理と、やや濃いめの味のベトナム料理が交互に出てくると、一体ここは何処?みたいな感じがします。 同じ食べ物といってもその味付けの違いは実に大きいことも、こうやって比べて食べるとよくわかるのも良い体験でした。 今回のエルルカンの料理はベトナム料理を意識した味付けとなっていました。 例えば(フォアグラグリルテリーヌとパンデヴィス)は普段はポルト酒を使うところ、ベトナム焼酎やベトナムの香辛料を使い、添えてある大根にはコリアンダー、赤ワイン、フランボワーズソースを使っています。 (はたの揚げ蒸し)にはレモングラス、ホワイトセロリ、ターメリック、コリアンダー、ベトナム焼酎、とこちらもベトナム料理を意識したものが使われているそうです。 という実に凝りに凝ったものですが、それがグーンと迫ってくるわけではなく、そこはかとなく感じられるのもいつものエルルカンの料理と同じです。 普段からさまざなアジアのスパイスを使っているので、今回特にそれが目立ったようには感じられなかったのは、ベトナム料理の方の風味が強かったからかも知れません。 最後に6時間かかって取った出汁を使ったフォーを食べているとなんだかとても不思議な感じで、とても面白く感じました。 いずれにしろ今回はいつもとは違った変化に満ちた楽しい時を過ごすことができたのでした。ありがたいことです。 これからさらに20年となると、もはやこの世にいる可能性は少ないので、今のうちにまた楽しませていただきたいものだと思ったのでした。 #
by omoshiro-zukin
| 2026-04-10 09:24
| おいしいごはん
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2026年 04月 06日
食べ物の話というのはどうも自慢話になりがちで難しいものです。 とはいえ、このブログは日記がわりが目的ですし近頃の世の中を見ていると、こんな機会も貴重になってくるかもしれないので忘れないうちに書いておくことにしましょう。 近頃の物価の上昇には驚くばかりです。都内できちんと作られた美味しいコース料理を食べようと思ったら和食でも洋食でも今なら2万円以上が当たり前になってしまったようです。 味の確かな人の話によると都内のホテルのレストランの質の低下は驚くほどで、2万円以上出してもろくなものが食べられなくなったそうです。 近頃ではコストカットが著しいホテルよりも、個人系のレストランの方が料理の質が高くなっているのだそうです。 そんな中で(エルルカン ビス)は驚くほど凝った料理を、僕のような懐の軽い人間でも食べらるれような料金設定にしてある近年珍しいお店なのです。 このレベルと内容の料理を都内で食べたら2万円以上することでしょう。少し遠いですが足を延ばす価値が十分以上にあるのです。 世の中に美味しい店は数え切れないほどあるのでしょうが、この値段でこれだけ凝っていてセンスにあふれた様々な料理を食べられるお店を見つけるのは至難の技でしょう。 アミューズ、凝った上に量もたっぷりな前菜のお皿が2品、楽しみな野菜のスープ、メイン一皿(肉か魚をチョイス)、季節のデザート、と別にオリジナルのプリン、そしてコーヒーというコースが、つい先日値上がりしたのですが、それでも4050円という値段なのですから本当に貴重なお店なのです。 このお店で感心するのは都内の高級レストランのように輸入品高級材料をこれ見よがしに使うことなく、親戚の作っている新鮮な野菜とか知人の漁師が釣って来た魚とかの気取らない材料を使って、それに劣らない品質の料理を作っていることです。 かといって素材に気を使っているのことは料理に添えられるパンがフランス製だということでもわかります。 冷凍されたものを輸入してお店で焼いて提供しているそうです。 ここの料理は絶妙な塩加減で大変に上品に味付けされているので、じっくりと味合わないと良さがわかりません。 最近の濃い味付けに慣れている人には、多分ものすごく物足りなく感じることでしょう。 (下はエビとリコッタチーズのムースにゴーヤで作ったジュレと2種類のトマトで作ったスープ) 毎回食べるたびに一体これは何で味付けしているのか首をひねるばかりで、その不思議さに驚くと同時にそれを探求するのも楽しみの一つとなっています。 ちょっと思い出して見ても前回食べた(鴨のロースハム)や、さりげなく香辛料が効いている(太刀魚のエスカベッシュ)など忘れがたい美味しさでした。 (下はその鴨のロースハム、付け合わせの小さく切ったリンゴ、白菜、玉ねぎ、が良く似合います。こちらも前菜の一品) ここの料理がいかに手がかかっているかを書こうと思ったのですが、説明を思い出せないのでお店のサイトに書いてあった調理法の一部を下に載せて見ます。 文章や写真では美味しさがちっとも伝わらないのがもどかしいですけど・・・。 (愛媛県産地鶏胸肉の低温調理、エスニック風) こぶみかんの葉やレモングラスで香り付けした鳥のブイヨンに浸した地鶏胸肉を62℃の低温スチームで火入れし、仕上げにグリルしてオリーブ、ナッツペーストソースをかけます。 (ロランタンと胡桃のカラメルクリーム) ヘーゼルナッツチョコのガナッシュ。カリカリのパイに乗せたフロランタンをセルクル型の底に敷き、カラメルの中で火を入れた胡桃のクリームを絞り、一番上にヘーゼルナッツのガナッシュを乗せます。 という風に食べていると素材を活かしたシンプルな味付けのように感じても、その裏では出汁やスパイスなど細部まで実に凝っていることがわかります。 上の説明にあるように(こぶみかん)(レモングラス)さらに(五香)(八角)などのスパイスも普段から使われています。 とはいえそれがすぐにわからないほど微妙に使われているのがすごいところ!シェフによればフランス料理はもともと世界中の香料を使うものだそうです。 (下はホタテのフランにほうれん草とジャガイモのニョッキ、ソースはなんと牛蒡を使ったものです) デザートは季節の果物の味を生かした割とさっぱりとしたものが多いのですが、たまに和風のものも出たりするのでこれもいつも楽しみです。 一年中同じようなデザートしか出ないような店もあるのに毎回違うデザートが出るのもすごいことです! (下はミントのソルベと洋梨を使ったケーキ、季節の果物を使ったものが多い) さて今回はいつもとちょっと趣向が違います。オープン20周年記念としてベトナム料理店のバンブーベトナムとのコラボフェアーです。 普段のコースよりかなり値段の設定が高い(倍以上!)ので一瞬躊躇(汗!)したのですが、これは無理してでも行かざるを得ないなと思いました。 結果として11時半に始まってコーヒーを飲んで席を立ったのが、なんと4時近くになっていたのです。 しかしその間少しも退屈しなかったのですから驚きです。 どこかの誰かがこの店は料理の出てくるのが遅いと書いてあったのを読んだことがありますが、その御仁は大口ですごい急いで食べていたのでしょう。 このお店の繊細な味付けはゆっくりと一口ずつ吟味するように食べなければわからないと思います。 それに美味しいものは時間をかけてゆっくりと味わいたいものです。 (下は太刀魚のエスカベーシュ、アニスの香りをはじめとして様々な香料がさりげなく効いています。前菜の一皿です) 結婚披露宴でも4時間を超えるのは珍しいのに、その長時間を少しも退屈することなく幸せな時を過ごせたのですから格別に安いものだったと思ったほどでした。 なるほど食事というのは食べるだけでなく、コンサート同じような(エンターテーメント)でもあるのだと実感したのでした。 そういえばコンサートだって楽しい時間は2時間程度ですから! その内容については次回に続きます。 #
by omoshiro-zukin
| 2026-04-06 09:19
| おいしいごはん
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2026年 04月 01日
最近なぜかフォーレの歌曲を聴くことが多いのです。これが実にしみじみと良いのです。
僕がフォーレの音楽を初めて聴いた曲はご多聞にもれず(レクエイム)からでした。 この曲はずっと教会でグレゴリオ聖歌に親しんでいた僕には衝撃的に新鮮に聞こえました。 キリエを聴いてこんなメロディのキリエがあったんだと驚いたのを覚えています。とはいえこの曲は僕には美しすぎました。 有名なピエイエズなどはあまりにわかりやすく美しい旋律なので飽きてしまうようです。なんと贅沢な。 ジャズでもクラシックでも美しく甘美な曲は覚えやすいのですが、それゆえに飽きやすい気がします?全く人間というのは困ったものです。 その後フォーレの管弦楽にはまった時期もありました。 こちらも覚えやすく甘美な旋律にあふれているので、学校の昼休みなどに流れているのにぴったりの曲かもしれません? この管弦楽曲は劇の付帯音楽として作られたものが多いのですが、どれも美しいメロディにあふれています。 ドビッシーがフォーレをサロン音楽だと馬鹿にしたこともあるように、分かりやすいフォーレの音楽は最近まで少し軽んじられていたようです。 そんな事情を全く知らない僕はフォーレっていいじゃない!と、どんどんと聴いて行ったのでした。 しかしレクエイムやミゼーレなどの宗教曲や、数多い管弦楽曲ではあんなにわかりやすい音楽だったのが、楽器の数が少なくなっていくに従ってだんだん難解になっていくではないですか! フォーレの音楽はただ優しくて覚えやすいものばかりでは無かったのです。やっぱりフランス人はそう単純ではありません。 最近は室内楽も聞くようになり、中でもOP15・ピアノ4重奏曲第一番やOp.108・ピアノ四重奏曲第2番はよく聞いていました。 そんなフォーレの曲の中でも、一番好きなのはOP19のバラードかもしれません。 とりわけマルグリット・ロンの演奏するこの曲は大好きになりよく聞いています。 色々と聴いて見ましたが、不思議なことに最新録音の音よりも古いロンのような録音の音の方が好みなのです。 きっと音の良し悪しを判別するだけの能力がないのでしょう。 これは本来ピアノ曲として作られましたが、後に弦楽伴奏の形に書き改められています。 別の言い方をすればこれが唯一のフォーレのピアノ協奏曲と言えるのかも知れません? 僕はピアノ協奏曲が好きで特にモーツァルトのピアノ協奏曲は大好きです。もちろんピアノ三重奏、四重奏も大好きです。 フランスの作曲家ではラベルのピアノ協奏曲だけは好きでよく聞きますが、他の作曲家のは聞いた記憶がありません。 ラロ、ルセールはピアノ協奏曲を作っているらしいのですがまだ未聴です。 最近はフォーレの室内楽や歌曲が気に入って集中的に聞いていたのですが、そんな中でたまたまフォーレの室内楽のコンサートを見つけました。 しかも一日4回、フォーレの室内楽ばかりを演奏する(フォーレ室内楽マラソンコンサート)という珍しいプログラムです。 これは諏訪内晶子さんが芸術監督を務める(国際音楽祭NIPPON 2026)という催しです。 こんなスケージュルでした。 1部(ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13、ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.108、他) 2部(ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op. 15、ピアノ四重奏曲第2番 ト短調 Op. 45 他) 3部(チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op. 109、チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op. 117 他) 4部(ピアノ五重奏曲第1番 ニ短調 Op. 89、ピアノ五重奏曲第2番 ハ短調 Op. 115 他) この中で僕が選んだの午後2時からのピアノ四重奏曲でした。 会場に入って驚いたのはこんな地味?なフォーレの室内楽だというのにみなとみらい大ホールがほぼ満席に近いことでした。 普通この手の室内楽だと小ホールで演奏されることが多いのですが、それが大ホールでしかも満席に近いほど人が入るのですから日本のクラシックファンの層は厚いものだと驚きました。 マルグリット・ロン演奏のこのピアノ四重奏曲、特に1番の方はよく聞いているのでとても楽しみにしていたのですが、実際の演奏を聞くと残念ながら期待ほどの感動はありませんでした。 ところが普段はあまり聞かない第2番の方の演奏の方はとても魅力的に感じたのです。 これが演奏者の違いによるものかどうか判断するだけの能力はありませんが、生演奏を聴いて第2番の方の良さが感じられたのも面白いことでした。 やはり室内楽は大ホールではなくもっと親密感のあるホールで聴くものかも知れません。 とはいえこういうコンサートを手軽な料金で聞くことができるのは大変にありがたいことだと思うのでした。 生で聞く演奏は電気を通じて聞く録音とは全く違って聞こえるのにはいつも驚きます。そのたびにやっぱり生演奏はいいなと思うのです。 #
by omoshiro-zukin
| 2026-04-01 08:47
| おもしろコンサート・ライブ
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2026年 03月 28日
幼い頃から未だに続いている癖の一つに、トンネルや高い山に登るとこだまが返ってくるかと期待して大きな声を出してしまうことです。
理由はわかりませんが、声が返ってくる(こだま)というのはなぜか魅力的なのです。 金子みすゞの詩(こだまでせうか)は最近NHKでみんなの歌にもなっていますが、こだまの面白さを素直に伝えています。こんな詩です。 遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。「ばか」っていうと「ばか」っていう。「もう遊ばない」っていう。「遊ばない」っていう。 そうして、あとでさみしくなって、「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。 こだまでしょうか、いいえ、誰でも。 こだまの効果は現代でも音楽にも使われていますが、あまり目立つようには使われていません。 エコーをつける装置はカラオケでは結構多用されているようですが、歌の上手な人はこれを多用しないのが鉄則のよう。 この効果を利用したのが1960年代にフィル・スペクターが作ったウオール・サウンドでしょう。 いわゆる壁に跳ね返って返ってくるような独特の厚いサウンドです。 ロネッツの(ビーマイ ベイビー)などが有名で一時は一斉を風靡しました。 これに影響されたミュージシャンはその後もブライアン・ウイルソンをはじめとして現在まで数多くいます。 クラシック音楽にこのエコーという効果を取り入れた曲がどのくらいあるのか知りませんが、たまたま僕が知っている曲が2曲あります。 しかもその2曲ともとても好きな曲なのです。 その一つがバッハの(クリスマスオラトリオ)第39曲、ソプラノとエコーによる(答えたまえ我が救い主)です。 この曲ではオーボエダモーレがエコーで演奏されています。 その響きがたまらなく美しいのでこの曲の中で一番好きなアリアです。一体何度このアリアばかり聞いたことでしょう! バッハといえばマタイ受難曲が一番素晴らしい曲だと思うのですが、如何にせん受難を描いているため重苦しいのです。 そこいくとクリスマスオラトリオはキリストの生誕を描いているので当然明るいので、あまり深刻なのは苦手な僕はこちらを聞くことの方が多くなります。 もう一つはヴィバルディの(ヴァイオリンとエコーヴァイオリンのための協奏曲 PV222)です。 昨年は随分とヴィバルディに凝っていたのですが、最近はフォレーに凝っていてしばらくご無沙汰していました。 久しぶりにヴィバレディの軽快な曲を聞いていると、良い天気の日に外でそよ風を浴びているようなゆったりした気分になります。 やっぱりヴィバルディは好きです。 このバイオリンとエコーヴァイオリンのための協奏曲はそれほど有名ではない曲のようですがとても良い曲です。 ヴィバルディはなんと500曲も協奏曲を作曲しているのですが、この曲はポーランド国王がヴェネチアを訪れたときに、孤児院の少女オーケストラを指揮して演奏されたそうです。その時の情景を思い浮かべるとなんと華やかなことでしょう。 その一年後ヴィバルディはザルツブルグで亡くなっています。そのお墓はモーツァルトと同じようにどこにも残されていません。 僕が持っているレコードではこの後にヴィオラダ・ガンバとリュートの協奏曲が入っているのですが、これもまた良い曲なのです。 というわけで、僕が聞いている(こだま・エコー)を使った曲のことを書いてみましたが、実は僕が(こだま)という言葉から最初に思い浮かべるのは、東海道新幹線が開通した時の列車の名前(特急・こだま)です。 この列車の名称はその前から、そして現在でも残っている伝統ある名前です。 それが特に新幹線開通というエッポックメイキングな出来事と関連して印象が深かったのでしょう。1964年のことでした。 僕は鉄道マニアではないのに、今でもその時に東海道線の窓から見た(夢の超特急)のいかにも早そうな流線型の姿は忘れらません。 それにしてもこんなにも長い間(こだま)という言葉が世の中でよく聞かれるのは(こだま)という自然現象がなぜか人の心に深い印象を残すからかも知れません。 #
by omoshiro-zukin
| 2026-03-28 09:31
| おもしろ音楽
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2026年 03月 24日
モーツァルトのフィガロの結婚の中に(Voi che sapete che cosa è amor・恋とはなんでしょう)という有名なアリアがあります。
自分の恋心に混乱している10代の若者、ケルビーノのういういしい気持ちを歌ったアリアです。 そんな若者なら良いのですが、この老齢にもなって混乱しているのはなんとも見苦しいことではあります。 と言っても、何に戸惑っているかといえば音のことなのですから、普通の人にはなんとも馬鹿馬鹿しく思えることでしょう。 そもそもの発端はアナログレコードを聞く時の針(カートリッジ)が一つしかないので、これは何かあった時のために予備がもう一つくらい必要かなと思ったことでした。 普通のオーディオ好きなら、カートリッジなど何個も持っているばかりか、それを交換して音の変化を楽しんだりもしているのでしょうが、僕の場合は一個あれば十分、もちろん比較して楽しむなんてことは面倒で出来ません。 そこでオーディオマニアの知り合いPoppinさんのアドヴァイスで予備として手に入れたのが珍しい空芯式のカートリッジ SONY XL-MC5でした。 さらにその後フォノイコも金田式からiFi(ZEN Phono 3)に交換しました。これについての詳しい経緯は昨年の10月10日の本ブログに書いた通りです。 この組み合わは、その場で歌ったり演奏したりしているような実体感とエネルギー感が感じられるので、予備として購入したにもかかわらず、すっかり気に入ってずっとこの組み合わせで聞いていました。 このまま満足していれば良かったのですが、たまたま僕より何十年もオーディオに深く関わってきた経験ゆたかな大先輩お二人に、この音を聞いていただく機会がありました。 それぞれ別の時だったのですが、なぜか二人ともどうも反応が芳しくないのです。 ご両人とも言葉数の少ない方なので、はっきりとは言いませんが、少ない言葉から察すると高域がきつすぎるということのようでした。 とはいえ自分では生々しくて元気あふれる音(そう聞こえる)が気に入っていたので、お二人の感想は聞き流してそのまま聴き続けていたのです。 ところがつい先日オーディオの経験豊富なSKさんが訪れて、今回はその感想を具体的な言葉で説明してくれたのです。 「以前聞いた時とは全く違ってずいぶん現代風の音になっていますね、前回は低域からのピラミッド型だったのにいまは高域中心の逆ピラミッド型になっています」 そして「今回残念だったのは、前回タンノイから出ていた素晴らしいウッドベースの豊かで美しい音階が出ていない」という決定的な感想でした。 なるほど低音ですか!そういえば僕は高域の伸びの気持ち良さばかりに気を取られて低音のことなんてすっかり忘れていたようです。 前に聞いていたお二人と同様の感想を、さらに具体的な言葉で表現してもらうと、さすがにいい加減な僕でも考えざるを得ません。なんせ根が素直なのです? そこで取り合えず一番手軽な方法として、フォノイコを以前使っていた金田式に戻して聞いてもらいました。 すると、それだけでもあら不思議?こちらの方が高域がずっと大人しくなるのです。SKさんも「こちらの方がずっと良いですね」という感想です 迂闊なことにこの時初めて、カートリッジだけでなくフォノイコがこれほど音の変化に影響していたことに気がついたのです。 ところが思い出して見ると、大先輩お二人から高域が強すぎるとの感想をいただいた時には、まだこの金田式フォノイコとの組み合わせだったのですから困ります。いやはや! そしてそれを改善しようと思ってIFI(ZEN Phono 3)のフォノイコを導入してこちらの方がよろしいと思っていたのですから問題です。 僕の場合新しいものを導入すると、それがダメだともったいないと思うためか、新しく購入したものの方が良いと思い込む傾向があります。 さらに無精でもあるので、比較などせずにそのままの状態でずっと使ってしまうのです。 反省とか振り返りとは無縁です。まるで普段の生活態度のようです。 ここまで来たらその前まで使っていたベンツマイクロACEと金田式フォノの組み合わせに戻して見るべきでしょう。重い腰をあげてみました。 やってみるとこの組み合わせは繊細で柔らかくなるではないですか、さらに低域もこちらの方が豊かに感じられます。 そのぶんエネルギー感とか生々しさはかなり減少する気がしますが、上品で品格の感じられる音です。 オールドタンノイにはこちらの方が似合っているかも知れません?これはこれで実にしんみりと良いのです。 振り返ってみれば、もともとベンツマイクロACEと金田式フォノイコの組み合わせに不満があったわけではありません。 (こちらは20年近くこれ一筋で、ずっと使い続けていたシェルター501です。残念ながら断線してしまいました) 予備としてのカートリッジ購入から始まり、それに合わせてフォノイコを変え、その度に聴き比べなどしないで、単純に新しい機材の方が良いと思い込んでいたのです。 なんという怠慢なことでしょう。 しかしSONY XL-MC5のカートリッジとiFi(ZEN Phono 3)フォノによる、エネルギー感と歯切れの良さにも、すっかり満足していたことも確かなのです。 実際に生の演奏を聴くとエネルギーが飛んでるくるような音なので、僕はその感じが好きだったのかも知れません。 極端にいうと高域がはっきりとしたエネルギー感や生々しさのある音を取るか、角の取れた柔らかくふっくらとした音を取るかの違いかと思われます。 柔らかさと低音の量感では金田式フォノイコとベンツマイクロACEの勝ち、メリハリの良い高域ではSONY XL-MC5のカートリッジとiFi(ZEN Phono 3)の勝ちとなります。 オーディオ的な品位やクオリティという観点からは前者の勝ちかも知れません。 そこでこれも今まで一度もやったことが無かったベンツマイクロのACEとiFi(ZEN Phono 3)という組み合わせで聞いてみることにしました。 これがちょうど両者の中間のような音に聞こえるのです。 これほどフォノイコが影響しているとは思いもよりませんでした。 これ以上組み合わせを試すだけの情熱も根性もないので、とりあえずしばらくはこの組み合わせで聞くことにしました。 これはこれで僕にはとても良い音に聞こえるのです。とはいえ今までの組み合わせの音だってとても良い音に聞こえていたのですから困ります。 そういうわけで頭の中では相変わらず??がブンブンと飛び回っているのです。 (Quello ch'io provo vi ridirò, è per me nuovo, capir nol so)それが何だか分からないのです。 若者の混乱は微笑ましいものですが、年寄りの混乱は見苦しいだけです。全く困ったものです。 #
by omoshiro-zukin
| 2026-03-24 09:51
| おもしろオーデイオ
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