真空管アンプの音って?6BQ5から300B、EL34まで。 |
オーデイオ好きというと、やっぱり真空管アンプを使っているとイメージがあります。
なんといっても真空管アンプは見かけが良いのです。
ぽーっと灯りが灯る真空管が並んでいる姿を見るだけで、絶対良い音がすると思ってしまうのですから得です。
美人を見ると絶対に性格までも良いはずだと思いこんでしまうのと良く似ています?
そんな訳でオーデイオに興味を持ったら真空管アンプを聴いてみたいと思うのは自然の成り行きでしょう。
僕がオーデイオに興味を持ちだした2000年には真空管ははるか時代に取り残されたものでした。
現在のほうがちょっと真空管人気が復活している気がしますが、いずれにしろ過去の技術であることは間違いありません。
それでも当時でも今でも真空管や真空管アンプは存在しているのですから、やはりオーデイオマニアの間には真空管でなくてはという信仰が根強く残っているのでしょう。
それどころか、この信仰は細々と消えていくのかと思ったらさにあらず、逆にどんどん広がって行き、オーデイオアンプのみならずギターアンプにまで飛び火し、今ではエレキギターのアンプは真空管が全盛のようですから世の中わからないものです。
僕が真空管アンプを手にいれたのは、当時使っていたローサーというスピーカーが真空管アンプでないとこわれてしまうと言われたからですが、真空管アンプを使ってみたくてうずうずしていたのも確かですから、渡りに船だったと言えるでしょう。
トランジスターアンプのデザインが所詮はただの箱にすぎないのにたいして、真空管アンプには透明なガラスの真空管がいくつか立ち並び、その後方には重厚感のあるトランスがそびえると言う、第2次大戦の軍艦に通じるようなメカニックにむき出しの重厚さがあります。
しかもじっさいに持ってみてもずっしりと重いことが多いので、よけいに頼りがいがあります。
自分ではオーデイオマニアの端っこにもかからないはずと自覚している僕ですが、2A3シングルアンプに始まり、ダイナコパス3、2種類のシングル300Bアンプ、米国のメーカーから直接買った小型6BQ5アンプ、新藤ラボ製のEL34プッシュプルモノラル2台そして、6V6プッシュプルなど、この10年間で随分色々と聞いているではないですか。
これではまるでオーデイオマニアみたいです!
最初は300Bの透明感が好きなり、その後オーケストラの低弦の音を求めてEL34のプッシュプルまでたどり着いたのですけど、それだけ聞いてわかった事といえば、「ほんとに真空管アンプって音が良いの?」という疑問だけなのですから、やっぱりオーデイオマニアの仲間入りさせてもらうのは難しそうです。
真空管アンプの対極にあるものとしてデジタルアンプがあります。
真空管アンプがだれでも絶賛する美人だとしたら、デジタルアンプは見かけも性格もちょっと癖のあるような美人かも知れません。
見た目は文句なくグラマーでブリリアントな真空管アンプです。
デジタルアンプの外見はあまりにもすっきりしすぎています。あまつさえ手のひらに乗るほど小さいものまであります。
しかも中に何も入っていないのではと思うほど軽いものさえあるのです。
見た目と質感ではデジタルアンプが完全に負けています。
では音はどうなかと言うと、これがなかなか良いのです。
音には好き嫌いが存在するので、その良しあしを論じることは、どの宗教の神様が一番偉いのかと論じるほどにデリケートかつ難しいことなのですが、
これをシンプルにコストパフォーマンスと言うオーデイオ(または趣味の世界)には持ち込み禁止の用語で判別するなら圧倒的にデジタルアンプの勝ちです。
単純に値段だけを比較をすれば間違いなく最少の投入金額で最高の結果を引き出せるのです。なんせ下手すれば真空管一本の値段でデジタルアンプが買えてしまうのですから!
これこそ技術の進歩、何よりもコストパフォ-マンスの高さを重要視する僕にまさにぴったりではないですか!
というわけでそのコストフォーマンスに感激した僕は真空管アンプを追いやって、数種類のデジタルアンプで聞く日々が続いたのでした。
実際に単三乾電池8本や10本で駆動する小型デジタルアンプなんかは、それこそ10分の一以下の費用で高級真空管アンプに匹敵するような「似たような音」が出るのです。
実際僕は恥ずかしながらこの乾電池駆動のアンプを聞いて、まるで300Bシングルのように透明感のある音だと喜んでいたのですから。
問題はその「似たような音」という言葉にあります。
実際僕くらいのレベルだと(低いということです!)それはまさに「似たような音」で、その優劣を決めることはほんとに微妙な作業になります。
しかもそれを判断しようにもそれぞれ得意なフィールドが異なるようです。
野球とアメリカンフットボールの選手にそれぞれの競技をやらせてどっちが上手いかと判断するようなものでしょうか?
一般的に言われるようにデジタルアンプはクリアーですが、そのクリアーさの中に硬質なものや、なにかざらっとしたデジタル臭さのようなものを感じることもあります。
一方真空管アンプはデジタルアンプほど細部にわたってクリアーに描くことは得意ではありませんが、音色に真実味があったりします。
しかしこれだってそんな感じがする、というだけで僕には目隠しをされて真空管アンプとデジタルアンプとトランジスターアンプを聞き分ける自信はまったくありません。
しかし安価なデジタルアンプが出す、限りなく300Bのような「似たような音」と真空管の300Bアンプの間には極めて微妙な違いがあることも確かです。
またその微妙な差というものを限りなく大きな差だと感じる人だっていることは確かです。
「気持ち良く音楽聞ければいいじゃない!」と僕なんかは思ってしまいますが、オーデイオマニアというのはこの極めて微妙な差を楽しむ人種だと言えるでしょう。
しかも聞き比べというのには様々な問題があります。
車の比較試乗は運転すればわかるのですが、オーデイオの場合アンプ単体では音が出ないので実際には様々な他の機材と組み合わせての比較となります。これが実に問題なのです。
スピーカー、プリアンプ、これが音が大きく変る要素ですが、さらにははCDプレヤー、もしくはCDトランスポートやDAコンバーターなどでも、もちろん音が変ってしまいます。
これらのいくつものパターンの組み合わせにさらにパワーアンプを繋ぎ、その中でパワーアンプだけの音の比較をするなんて、明らかに僕の能力の範疇を越えているではないですか!
なので僕がここで書いている真空管アンプのことや、デジタルアンプとの比較のことなどは、厳密にいうとその時聞いた他の機材との組み合わせの中での限られた印象でしかないのです!
しかも実際の音には、さらにこれに一番大きな影響力を持つ部屋という要素が加わるのですから、オーデイオ機器の良しあしを主観的な体験でなく普遍的事実として語ることはまことに難しいのです。
そんな限定された組み合わせの中での極めて個人的な感想となりますが、
さて真空管アンプの優位性は果たしてあったのでしょうか?
現在、僕が音楽を聴く時に目に入るのは6V6の真空管パワーアンプと12AX7を使った渋いグレーに塗られ木製のケースに入った古いプリアンプです。
この二つの真空管アンプとレコードプレヤーの姿を目にするたびに、いかにも良い音がしそうなその姿に満足のほほえみを浮かべるのです。
小さなデジタルアンプたちはそのコストパフォーマンスの良さに驚いたものの現在は姿を消しています。
そして実際に音を出しているのは、そのすぐ横に置かれている乾電池駆動の小さなプリアンプと見えない場所に置かれているマニアからすれば安ものと言える値段の某国産のトランジスターパワーアンプなのです。現在の僕にはあきらかに真空管アンプよりこちらの方が良く聞こえるのです。
これではまるですごろくの「振り出しに戻る」みたいです!
まったくもってオーデイオにおける優劣とか組み合わせというものは人知を超えて難しいものだとつくづく思うのです。
進藤ラボ製のアンプなんか相当のマニアじゃないと手を出さないよ。
で、結局石田さん製のSD-05が一番良い訳??。デジタルアンプと真空管アンプの音色の違いが解からない・・・とあるけど、ホント???高効率のスピーカー使っていると直ぐ解かるけど。
メチャクチャマニアを思わせるところもあれば、シロート同然のところもあるし。いずれにせよ、内容が事実だとすればかなりの金額をオーディオに投資してきたんだろうね~。
真空管アンプについてもオーディオ用とギター用を同列に評価しているし(ギター用は歪んでいるから良い”味”が出るのよ)、これだけの機材を使ってきているなら、解かっているとは思うんだけど、解かってないのよね~。
結局、デジタルアンプが良い。という結論なんだろうけど。
まあ、オーディオは個人の嗜好の分野だからどっちでもいいけど。SD-05が一番良いと思うなら、真空管アンプをオク出ししたら??欲しいと思う人一杯いると思うよ。
そのほうが真空管アンプも幸せだと思うよ、死蔵されるよりはね。
あてる自信もありません。ただ見た目は明らかに真空管アンプの勝ちです。これが音を出していると思うと見ているだけで
良い音の気がしてきます。ただし最新のてテイールのようなスピーカーにはやっぱり最新のアンプの方が合うような気がします。現在お使いのマランツを上回るような真空管アンプはあまり無いのではと思います。むしろ値段の安価なデジタルアンプなど試してみたほうが良い結果を生むかも知れませんね?お役にたたなくてすみません。
しかしレコードをうまくならすのは難しいです。
レコードは盤質によって差が大きいこともあって、ついSN比が良くて雑音もなくクリアーなCDを聞いてしまいます。(でもCDだって盤によって随分差があるんですけどね。)レコードにしろCDにしろ一番大事なのはその曲だったり演奏ですね。それが何と言っても一番大事なことのような気がします。つまらない演奏や曲はどんな良い音で聞いてもつまんないですから!
やっぱり聞いているうちにすっかりのめり込んでしまうからです。そういう状態だとはっきり言って音だってどうだって良くなってしまいます。僕がオーデイオマニアになれない理由です!
人の意見など読むのが好きなのですが、今まで見た中で
一番共感できました。というか自分もほぼ同じ考えです。
自分も数種の真空管とデジアンを持っていますが、それぞれの特徴を
明確に把握できてません。ただ明らかに音が違うのはわかります。
まあでもその時の気分でとっかえひっかえして、その行為を含めて
楽しいのでそれでいいと思っています。
あ、でも唯一違ったのは、自分はレコード主体です。
もちろん音楽ありきですがノイズとか個別の盤質の違いを含めて
雰囲気で楽しめますので。いろいろとっかえて一番音の違いが出たのは、
私見では入りと出の端であるカートリッジ(針)とスピーカーかなーと思います。
まあともあれ自分の好きなように楽しんだらいいじゃないという
つまらない結論になりますが。
あと人のコメントを批判するわけではないですが、すぐ理屈で語ったり
オークション出せとか余計なお世話には共感できないですね。
まあ本人がそういう理屈で語るのが好きなならそれで
好きにすればいいと思いますが。
違って聞こえるのも楽しいですからね!
オーディオですが私も自作真空管アンプから始まりあれこれやって来ましたが今は安易なパワーモジュールで自作した小さなアンプで事足りてます。
ただスピーカーは某社の出力音圧レベル100db程の高効率のそれでかなり拘ってます。
所詮趣味の世界ですから色々な好みが有って然るべしで押付はイケませんがね、ただそこに金が絡むと面倒な話になります。
敢えて具体例を挙げるとビンテージor高級と称するケーブル類に始まりハンダにコンデンサにトランスに真空管、枚挙の暇も無く煽る様な言い方で金儲けに走る業者に何の疑いも持たず騙される自称「マニア」さん。
てな事を書くと「オマエは良い音を聴き分けるミミが無い」と罵る悪循環。
一体これらの怪しい物の本当の価値を聴き分け大枚お金を払ってる人たちがどれだけ居るのやら?です。
さてクーペですが先の記事を拝読するにHM後期のSOHC版の様ですね、ウチのクーペはご指定通り品質の落ちた量産初期のクーペですが未だバリバリの現役で齢40年にならんとしてます。
イキナリの罵詈雑言失礼致しました、差支え無ければ又お伺い致します。
てっきりオーディオネタに反応するかと思いきやクーペですか。
ウチのクーペは元々XCでエンジンはSOHCだったのですが何故かDOHCに積み替えしちゃいました、しかも大きな声では言えませんが排気量は??アンナ事になってます。
で実は3年前の今日がそんな自前組み立てG180WEエンジンがその咆哮をあげた記念日でして・・・我ながら狭い庭先でアフォな事をやったもんだと呆れてます。
プロでトランジスタアンプ使ってる人なんてほとんどいません
プロでトランジスタアンプ使ってる人なんてほとんどいません
おかげさまでいまだに真空管の生産が続いているのでオーデイオのほうも助かっている面もあるようですね。