僕とロードバイクの仲がうまくいかない理由(わけ) |
BD-1を選んだのには理由があります。
それは疲れてしまったときにはパタパタと畳んでタクシーや電車で帰ってくることができる安心感、そして同じようにパタパタと畳んで簡単に電車乗せて目的地まで行けるということが一番なのですが、同じくらい大事なのが見た目のカジュアルさです。
本格的ロードバイクのみなさんのようにぴっちりレーシングスーツスタイルには【レースに出るわけじゃないし!】という抵抗感があるようなのです。
小径車ならわざわざ仮面ライダーのようなスタイルをしなくても、街着そのままで乗ることができるというのも大きな理由でした。
輪行には自転車を入れる袋が必要でこれが結構かさばるため、結局は途中で疲れたからとタクシーや電車を使うシーンはありませんでしたが、最初から電車を使ってのツーリングには手軽に畳めることが重宝しました。
そして普段使いにも小回りが利いて場所を取らないのできわめて便利な乗り物でした。
乗りはじめての感想は自転車ってこんなに便利なものか(なんせ行動範囲が圧倒的に広がりました)ということ、もう一つは僕はなんでこんなに走るのが遅いんだろう!という2つのことでした。
BD-1は小径車なので遅いのはしょうがないはず?という確かな理由もあったので、そんなことはたまに元気のよいママチャリに追い越されそうになるとき以外(さすがにヒヤッとします!)はあまり気にしていませんが、これだけ追い越されるといささか問題かなとも思い、筋力を鍛えるために意識して頑張ったりもしているのですが、まだまだその効果は出ていないようです。
ともかくそんなこんなでBD-1で走った距離も2万キロ近くになろうかというほどになりました。(その間オーバーホール2回、いきなりの転倒1回)
そしてどんな風の吹き回しか突然ロードバイクが手元にやってきたのです。
しかもペダルはビインデイング付きという本格派です。そのロードバイクとビンデイングについての顛末は5月18日と27日と2回にわたって書いているのでご興味のある方?はお読みください。
ともかく元オリンピックの監督の方のトレーニング室でビンデイングの外し方の指導を受けるという前代未聞の冷や汗体験までしたのにもかかわらず、いまだに怖いのは練習中に5回も転倒した記憶がなまなましいからでしょう。
足が外れないで倒れるのが解っていてから倒れるまでの時間は実にリアルで長いのです!
上手く外れなかった原因の一つは、いただいた靴のサイズが少々大きく、さらに靴をきちんと締める方法がわからずルーズにはいていたというのがトレーニング室の練習で判明したのですが、同様に僕自身も相当に不器用であることも判明したのでした!とほほ。
とはいえ僕が普段走る道はいつも車や人で込み合っているので、急に人が出てきたり、車が止まった利する場合、ビンデイングはやはり不便な気がするのです。
加えてあっちこっちで止まって写真を撮ったりお茶飲んだりという僕の使いかただとあの歩くとカチカチと音がするビンデイング専用シューズはとても使いにくいのです。
それにしてもロードバイクの大きさや、上ハンドルにすると力が入りつらいブレーキ、前傾姿勢などどれをとってもBD-1とはまるで違い違和感はますばかり。
そんなこともあり、まずはロードバイクに慣れることが最優先事項とばかりにペダルを普通のものに交換してしまいました。
そして近所を本格的?に走り回ってみると、判明したのがさらに驚嘆すべき事実だったのです!
・・・と言うほどのことではないのですけど。
それはこのロードバイクに乗った人が口をそろえていう【坂なんかグングンと上って行く!】という言葉が、なんだかすんなりと体感できないのです。
そればかりか平地のスピードだって思ったより早くないではないですか!
まずスピードです。走りなれた境川自転車道を走っていると後ろから来た女性に軽々と追い越されてしまいました。
先方はしっかり引き足も使っていたようなのでその差はあると思いますが、それこそあっと言う間でした。
そればかりか他のロードバイクにも次々と追い越されてしまいます。あれれ!
具体的にどのくらい違うかといいますと、BD-1だと後ろから抜かれるとあっという間に見えなくなり、追いかけるのは至難の業だったのが、ロードバイクだと何とか姿が見える範囲内で付いていくことができるくらいの違いです。ずいぶんな違いというかそれほどでもないと言いますか?
結局はそのうち姿は見えなくなってしまうのですが・・・随分な進歩ではあります。
本人的にはスピードが2,3割は上がっている感じです。
スピードメーターを見るとBD1より10キロ近くスピードが上がっているので、実際に僕なりには相当早くなっていることは間違いありません。
しかし同じBD-1に乗っていてもえらく早く走るYさんが言うように「ロードバイクだったら軽く40キロは出るでしょう。」という言葉に対しては「うーん どうだかな」・・・と素直にうなずけない感じではあります。
坂ももっとぐんぐんと上れるかなと思っていたのですが、確かにスピードは若干速いのですが、きつさはまったく変わらないではないですか!
ペダルを踏む力は実に有効に効率的にバイクに伝わり、それはよく感じられるのですが、けしてロードバイクだからといって坂が楽なわけではないのですね。
思わずターンパイクや富士や乗鞍のヒルクライムに出場している知人のAさんの顔が浮かびました。
やっぱりあの人は普通じゃない!と思うのでした。
それにしてもBD―1とロードバイクの違いが大きいのには驚きます。
感覚的にレーシングカーと軽トラック以上の差を感じてしまいます(もちろんレーシングカーがロードバイクです。)
そしてそれ以上に驚いたのがBD-1ではそれほど目立たなかったエンジンの性能です?
ロードバイクではエンジンのボロさ加減が目立ってしまうのです。
とはいえ良いエンジンは一日して出来ず、と昔の人が言っていたように(言ってないか)いまさらあせってもしょうがないと思えるのが年を取った事の利点でしょう。
そこで、このロードバイクでまずは横浜まで行ってみることにしました。次回はそのお話。(つづく)
夏空の雲は雄大ですね!