飲茶は楽しい!たまには行ってみたい本格飲茶。 |
今回の写真は中華街からもほど近い、神奈川県庁の旧庁舎です。
たまに休日に開放していることがあり、たまたま入館できたので記念に撮ってきた写真です。
実は会社に入ってから数年間はここから3分もかからない場所で仕事をしていたのですが、ここにはいままで足を踏み入れたことがありませんでした。屋上から見る景色もとても新鮮に見えました。
それにしても最近の建物にはこのような風格が無いのはなぜでしょう?
飲茶というのを最初に食べたのは台湾だったか、香港だったか今では覚えていませんがガヤガヤと賑やかな店内を様々な点心が入っているワゴンが行き来するのがたいそう珍しかったのを覚えています。
しかしこれらの国と違って日本で食べると飲茶は結構な値段になってしまうのが残念です。
それが理由かどうか、日本ではそれほど流行ることがなかったばかりか最近ではさらに飲茶専門のお店が減ってきている気がします。
横浜の中華街でも残念なことに最近ワゴンで飲茶を提供していた最後の店が無くなり、今ではワゴンから好きなものを選べる店は皆無となりました。
飲茶はあまり量を食べないくせに色々な種類を食べたいという僕にはうってつけの食べ物です。
中華街で飲茶といえば良く行ったお店が市場通りにあった【菜香飲茶舗】です。
夏に元町プールで泳いだ後など昼食に良く立ち寄ったものです。値段も手ごろできさくな雰囲気の良い店でした。プールで冷えた体に小さくて割安なあったかいフカヒレスープが心地よくしみ込みました。
ある時期中華街でも飲茶が結構流行ったようで、バブルの頃華々しくオープンしたのが古くからある名店満珍楼の點心舗です。
ここも何回か行きましたが、店も立派なのですがお値段もなかなか立派なので良く行ったのは菜香のほうでした。ところがしばらくたつと菜香の飲茶の店が同じ市場通りながら反対側の2階に移転しました。
同時に雰囲気も味も変わってしまったような気がして店が移転してからはほとんど行かなくなりました。
その後飲茶を食べたのはもっぱらアメリカ旅行の時でした。サンフランシスコの市内には奇麗なビルの中にワゴンで飲茶を出す本格的なお店【YANK SING】があり、結構な人気をはくしていますが、こちらも結構なお値段なので僕が行くのはもっぱらサンフランシスコから101号線を北上したところにある古い町【サンラファエッロ】にある中華料理屋さんでした。
ここはアメリカに良くあるような普通の中華料理屋なのですが飲茶も結構な種類があり、しかも値段も一皿2ドル少々と圧倒的に安いうえに味もそこそこなので好きなお店でした。
この店での一番の思い出は北京ダックです。なんと一羽まるごとで20数ドルだったと思います。途中で皮を包む薄餅を追加したりして、北京ダックをたらふく食べたのはこの時だけです。店のあばさんから余った身を持って行けと言われましたが、食べきれない上に旅行中の身なのでお断りしましたが家庭的で親切な店でした。
日本ではその後しばらく飲茶からはご無沙汰していのですが、すっかり繁盛して手広く店を広げ、中華街だけでも数点のお店を出している【梅欄】が裏通りの支店の前に小さな点心のお土産やさんを出しました。
香港にでもあるようなチープ感たっぷり雰囲気のお店で、一つだけテーブルがありそこでお土産用の飲茶を食べることが出来ました。(ほとんど食べている人を見たことがありませんけど)
ここの飲茶セットはものすごくリーズナブルな値段の上に雰囲気もまるで日本ではないみたいで気にいっていたのですが、あまりにも中途半端だったためかしばらくするとクローズしてしまいました。
(下の写真に写っているレンガ作りの塔が横浜三塔のうちの一つ開港記念会館でジャックの塔と呼ばれています。東京駅と同じ辰野金吾の設計で、三塔の内これが一番古く関東大震災でも倒れませんでした。)
さてそれでは今どこで飲茶を食べれば良いのでしょう。
間違いなく美味しい上に値段もリーズナブルなので最近良く行くのは、今では大きくて奇麗なビルになった【菜香新館】です。
もともと【菜香】は【朱江飯店】と同じ経営のお店です。
本通りにあった【朱江飯店】は贔屓の【新楽】と同様、60年代の中華街では夜遅くまで営業していた珍しいお店の一軒だったのでこちらも馴染みのあるお店でした。その後おおいに発展して最後にこの立派なビルの新館を出したはずなのですが、現在は【朱江飯店】は営業を止め、ご無沙汰していた市場通りの飲茶の専門店も閉めてしまい、【朱江飯店】【菜香】ともに無くなってこのビルの【菜香新館】だけの営業になっているそうです。場所は違って随分と立派になりましたが、結局昔良く食べていたお店に戻って来たようなものです。
そして久々に食べてみるとさすがに美味しいではないですか。
中華街も随分と新しいお店が増えましたが、こんなにきちんと本格的な味を守っているのはさすが老舗と嬉しくなりました。
(下の塔が横浜税関の塔で横浜3塔のうちクイーンと呼ばれています)
混んでいるのが玉にきずで休日には待たなければならないことが多いのですが、ここの飲茶は待ってまで食べる価値は十分にあります。
とはいえ僕がここで食べるものと言えばいつも同じメニューになってしまいます。これだけは食べたいというものをつい頼んでしまうからです。
ぷりぷりの海老の食感と薄い皮の美味しい【えび蒸し餃子】、これまたパリパリの皮に包まれた海老が美味しい【えびのウエハース巻揚げ】珍しくもとろみのついたあんかけが掛っている【しいたけシューマイ】
これに【カニ肉入りシューマイ】、または【チャーシュー饅頭】、そして絶対に外せないのがハスの葉にまかれた【ちまき】です。味のしみ込んだふかふかのもち米と骨付きの鳥の美味しい事、美味しい事。
最後にさっぱりしたスープに本物のチャーシューが乗っているチャーシューメンか、ご飯の上にチャーシューが乗ったチャーシュー丼などで閉めます。
お茶はプーアール茶が一番料理に良く合います。特筆すべきはここのお茶の値段はなんと急須で確か300円くらいだったと思います。なんと良心的なのでしょう。もちろんお湯を足してもらって何杯でもお代わり出来ます。二人で行ったとしても、我々くらいの年齢ならばこのくらいで十分お腹がいっぱいになります。そして肝心のお値段といえばこれを2人で食べて一人2000円を切るか少しオーバーするくらいなのですから抜群のコストパフォーマンスの高さだと言えます。
最近は食べ放題のお店が流行っているようですが、個人的な見解から言えば食べ放題にうまい物無しです。
せっかく横浜の中華街まで来たならば、このお店のような老舗でしっかりとした味を保っているところで食べる方が結局は数倍もお得なのです。
しかもとても満足した気持ちになれるのですから嬉しいものです。
(下の塔が県庁舎の塔でキングと呼ばれています。)
県庁の中に入れるんですね。
ここからの風景は、見たとこなくて、
とても新鮮です!
自分も行ってみようかと思います。
他にも入れそうなところが、ありそうですよね。
神奈川県警の庁舎の屋上とか、場所的に良い眺めだと思うんですけど、あそこは流石に入れないですね。
香港、シンガポール美味しいヤムチャ沢山ありますよね。日本ではまだ行った事の無い中華街菜香新館トライしてみます♪
最近はなかなかアメリカ旅行も出来ないのですが、こんど機会があれば香港ラウンジ行ってみたいです。貴重な情報ありがとうございます。と思って場所を調べてみたらなんと営業終了となっていました!ビルの改築みたいうから、いずれ再開するみたいですね?
SFOでは飲茶よりも、ついヴェトナム料理のスランデイングドアーに行ってしまいます。日本の中華街でもワゴンで運ぶ飲茶のお店はついに無くなってしまいました。菜香の飲茶は値段もリーズナブルでおすすめです。ぜひトライしてみてください!