工事の終わったジムにひさびさに行って気がついたこと・・・やっぱり好きな場所というのがあります。 |
しばらく遠ざかっていて久しぶりに対面するとそのありがたさが良くわかる事があります。
耐震工事のため約半年の間クローズしていた我が町(市ですけど)の体育館にあるジムの工事が終わりオープンしたので、久々に行ってみるとその良さがしみじみわかりました。
ブログを描いているとその題材はもっぱら文化方面のことになってしまいますが、実際の僕は週2回のジムでの筋トレとサーキットトレーニングとストレッチ、週一回の4時間のテニス、その間の自転車での移動や、空いた時間がある時にはふらふらとツーリング、さらにジムにいかない日は自宅でダンベルやストレッチと実はもっぱら家の外で体を動かしている時間のほうが多いのです。こうやって改めて書いて見ると自分でも驚き!
このような生活を続けてからそろそろ4年になろうとしています。もともとの目的は筋肉をつけるというより筋肉の衰えを少しでも遅らせて、うんと年を取ってからでも自分の足で歩けるようにというものでした。
最初は適当にマシンなどをやっていましたがいきつけの整体の先生がジム好きで、そのお勧めもあり本格的ウエイトトレーニングの基本3種目だけはやってみるようになったのです。
基本3種目というのはスクワット、デットリフト、ベンチプレスの3種です。
とはいっても一般的には80キロとか100キロとかの錘をつけてこれをやるのですが、僕の場合その重さは恥ずかしくてここには書けない程度の軽量なのでたんなる真似事と言っても良いほどです
続けているのに一向にこの錘が重くならないのは年齢を考えると止むをえないことと諦め?それでも重さは軽くともフォームだけはきちんとやろうと心掛けていました。
ちょうど工事でジムがお休みになるというので一度きちんとフォームを教えてもらおうと思い某有名ジムに体験入学してみました。
2人ほどトレーナーに見てもらいその時にはあまり問題は指摘されませんでしたが、ちょうど3人目の筋肉隆々のいかにもそれ風のトレーナに見てもらった時のことです。
僕の体つきを見てのことでしょう?まず言われたのは基本3種は大事だがその前に大きな部分の筋肉をきちんとつけてからという事です。
そのためには・・とまずやるべき事を教えてもらったのが、腹筋とローイングマシン、そしてレッグプレスマシンの3種類です。基本3種なんてまだ早いというわけです!
体験入学が終わった後は隣の町(市ですけど)の体育館に行き教えてもらった通りにこの3つをやってみると、きちんとしたフォームで行うとマシンも非常にきついことがわかりました。フォームだけでこれほど違うとは思ってもみませんでした。
習慣になっているのでマシンだけではなく従来からやってきた基本3種目も続けてやることにしたのですが、実はこの基本3種目のフォームがマシン以上に難しいのです。
ゴルフを練習している時いろいろな人に教えてもらうと、その人ごとに教え方が違うので混乱してしまいます。同じようなことがウエイトトレーニングにも言えるのです。それほど難しいということなのです。
しかもゴルフ練習だとこちらか聞かない限り教えてくれたりはしないのですが、ジムの場合は僕がよほど酷いためなのか見かねて色々教えてくれる人がいます。
こういう方たちはそうとうな年配の方が多いのですが今回もこのジムでこのようなお年寄りと出会いました。
問題はその教えてくれる事が僕が普段教えてもらっている人とまったく違うという事です。
この違いは競技で重量の重い物を持つという目的と日常のトレーニングが目的という違いが一番のようですが、テニスがそうであるように技術的にも随分と方法が変わってきていることもありそうです。
せっかく教えてくれているのに言う事を聞かないと申し訳ないのでその時はその方法でやってみるのですが結構面倒に感じる事もあります。
とはいえ教えるほうは見ていられないのでつい口を出してしまうのでしょう。
どの世界でも同じようなことがあるような気がします。自分が苦労して築いた世界を人におしえたくなるのです。年を取ってくるとつい自分でも同じようなことをしてしまいそうなので気をつけなくてはと思うのでした。
さて無事耐震工事も終わった体育館はまったく変わったようには見えません。
ジムに入ると器具はすべて同じですが壁だけが明るいブルーに塗り替えられていました。
なんだかとっても落ち着きます。その理由を考えてみるとまず人が少ないのです。
隣町のジムは数時間ごとにリズム体操とかストレッチとか先生がついたり、ビデオだけだったりと教え方は違えど教室のようなものがあり、ジムの真ん中でいつも20数名の人がばたばた動いています。
さらにここには立派な音響設備もあり、常時かなりの音量で音楽が流れています。といってもその音がひどいのとその選曲にはあまり心がやすらぎませんけど。
我が町のジムは同じくらいのスペースですが、音といえば隅にある小さなラジカセが申し訳ない程度の音量で音楽を奏でているだけです。
しかも今回初めて気が付いたのですがわが町のジムで良いと思ったのが床です。
ここの床は昔の学校のように板張りなのです。そして一番気にっているのが窓からの眺めです。
マシンをやりながらふと窓の外を見るとそこには大きな木の枝とその間から空が見えるのです。
なんだかんだと言ってもすべて古風なのです。そしてその古風さがとっても気持ちよく感じてしまうのです。
こういった事は今まではそれほど特別な事だとは感じていませんでした。別のジムに行ってみて初めてわかったことなのです。
普段なんでもないと思っていたものが、実はけっこう大事なものだったなんていうのが解るのはそれが無くなってからのことなんですから困ったもんです。普段ぼーっとして何も見ずに暮らしているのが良くわかります。
こういう事は気づいた方が良いのか、それとも気が付かない事が幸せなのかなかなか難しい問題だと思ったのでした。