POLOの車検はいくらくらい?町工場と正規デイラーの違い。 |
久々にPOLOの話題です。僕のPOLOは順調に距離を稼いで今年中には5万キロを軽く超えそうです。
先日カーグラフィック誌の200万円台で買える外車比較という記事を見ていたら、そこにはもちろん見慣れたポロの姿が登場していたのですが、スペックを見ると3気筒1,000ccというモデルではないですか!
以前から兄弟車であるアウデイA1がこの1000cc3気筒のターボエンジンを搭載していたので、いずれはポロもこのエンジンになるだろうとは思っていたのですがその素早さに驚きました。
というのも知人が昨年POLOを購入したばかりなのですが、その時に搭載エンジンが同じ1200ccながらOHCからDOHCの新型のものに変更されていたばかりだからです。
昔は外見は変わってもエンジンは同じというのが結構あったのですが、同じ外見のままで3種類もの違ったエンジンが数年の間に次々と載せ変えられるとは驚きではないですか!
それにしても早すぎるぞと思って調べてみると、この1000ccのポロは名前をブルーモーションといって300台限定のモデルでした。
そして不思議なことにこの小さいエンジンを積んだモデルのほうが普通のDOHC1200ccエンジンを積んだモデルよりもお高いのです。一体最近の車のヒエラルキーはどうなってしまっているんでしょう。
驚くなかれFIAT500だって同じPOPモデルで較べると4気筒1200ccより2気筒900ccのほうが28万円近くも高いのです!これは燃費が一番というお題目から生じた逆転現象にちがいありません。燃費が良いことが一番えらいというのが現在の主流の考え方なのでしょう。
大昔1000ccのサニーが登場した時、商売の上手いトヨタがプラス100の余裕と宣伝して1100ccのカローラを販売したのを思い出します。
それが今では3ナンバーとなった大きなゴルフもPOLOと同じ1200ccのエンジンなのですから世の中変わったものです。
さて話は年末まで戻ります。昨年末に我がポロは2度目の車検を受けました。
以前の古いサーブの時は車検を通すという目的だけで近所の修理工場でやってもらっていたので総額でも10万円程度でしたが、ポロにはまだまだこれからも長く走ってもらわなくてはならないので大事を取って純正デイラーに入れるという大判ふるまいをしてしまいました。
ここで参考までに近所の工場で車検を通しただけの最低料金とデイラーで取る車検とどこが違うのか見てみることにしましょう。走行距離は44000キロ、タイヤは4月に交換したばかりです。
まず最低料金のところでもデイラーでも一緒の作業として法定費用53,540円、これは同じです。
後作業として同じなのは【車検整備基本料金】、45,000円、【スチーム洗浄】7500円、【検査代行料金】16200円、合計68700円、これと法定費用と足すと122,240円となり10万円はすでにオーバーしてしまいます。
もし本当に車検を通すだけなら町の整備工場のほうが割安なのは間違いありません。
違いはここからのはず?今回交換したのはブレーキオイル、ブレーキフルード、ワイパー、エアーポーレンフィルター、クーラント、エアークリーナーエレメント、Vベルト、スパークプラグ、バッテりーとなります。
街中のショップでも交換できるものがほとんどですが、スパークプラグ、ブレーキオイルなどはどうなんでしょう?
バッテリーは15%オフになっていたので交換してもらいましたが、これは市販のものの方が安いようです。
また部品の在庫から言ってもポーレンフィルターやエアクリーナエレメントなどはショップには置いていないかも知れません。
以上の交換した部品代を除いた交換手数料が24863円、部品代74714円となります。車検整備代の45000円と合わせると整備手数料合計だけで69863円となりこれを割高とみるか信用としてとらえるかで評価は分かれるでしょう。
部品代で大きいのはスパークプラグが4本で13392円、交換手数料が4471円、バッテリーが33480円で交換手数料が3880円です。車検にかかった総費用は6000円の割引があり総額で199000円となりました。
バッテリーを除けば161640円となり、これぐらいがデイラーで行う2回目車検の相場かもしれません。
部品などは近所のショップで交換したほうが割安になるのは間違いありませんが、デイラーだとテスターによるチェックが出来たり、今回の場合は無料でタイヤのローテーションをしてくれたりとやはりデイラーならではの安心感があるのは確かです。
実は車検に出している一週間の間代車をお借りすることができ、これがマイナーチェンジしてエンジンがDOHCになった新モデルでした。その間600キロほども走ってしまいましたがその印象を少しだけ。
乗りだしてみるとさすが走行距離が少ない新車に近いだけあり音が静かです。メーターパネルの印象はクロームの光ものが増えていて、僕としては逆に安っぽく感じました。
コンサバテイブな丸型メーターで質実剛健なところが好きなので、変に豪華風になるのはちょっとね、という感じです。ステアリングが標準で革巻きになっているのは好感が持てました。
走って見るとエンジンが変わった事などシロートの僕にはまったく判断できません。音もちょっと電気モーター風の高音がカサカサした音質でこれも同じです。
どういう事情でエンジンを積みかえたのか、ゴルフと共通のエンジンなのでそれとの関係が大きいと思いますがその理由がまったくわからないほどです。
少しだけ気になったのがラジオ(CD)の音質です。これは低音がボンつくようになり声も聞き取りにくくなり、明らかに劣化しているように感じました。
輸入車の良い点は、基本モデルでもラジオの音が良いことです。国産の標準仕様の場合は変に低音と高音だけが強調されるような聴きづらい音色が多い気がします。せっかくの輸入車の美点の一つだったラジオの音質がモデルチェンジで劣化しているとしたら、それはけっこう寂しいことです。(真偽のほどは不明です)
それよりも驚いたのが車検が終了した僕のPOLOに乗り換えてからのことでした。
乗り換えて見てその違いにがっかりするかと思ったらさにあらず。
4万キロ以上走っている僕のポロと新車に近い状態のポロを較べてもしっかり感がさほど違わないのです。その小型車とは思えないほどのがっしり感とそのやつれの少なさに改めて感心したのでした。
このようにいかにも骨太で頑丈に感じられるところがドイツ車と国産車の大いに違うところだと思います。
その感覚通りにきっと実際の作りも良いのでしょう。
ちなみに売り物の7段DSGは今でも乗る度にそのトントンと変速している様子に感心します。60キロに達する頃には律儀に早くも7速に入っているのですから驚きです。
燃費も普段通るルートが変わり信号が少なくなったら平均でリッター15キロ近くは走りますし、高速を多用するコースでは18キロくらいまで伸びます。高速だけなら軽く20キロは超えると思います。
以前のSABBと較べると約半分の燃料費となり懐の軽い僕は大いに助かっています。
というわけで相変わらず便利な足として活躍しています。このまま10万キロまで乗り続けるつもりですが、次のポロに乗り換えるころにはPOLOも2気筒800ccくらいまでダウンサイズされていたりしているかもしれませんね?