美術もやっぱり60年代? 靉嘔さんの作品を手に入れました。 |
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2017年 09月 10日
美術や芸術が普通にアートと呼ばれるようになってから、どのくらいたつのかわかりませんが、この呼び方の変貌は、表面だけでなくその本質まで変えてしまっている気がします。(もちろん悪いほうに!)と僕は思うのです。
そんなこともあり最近の若い作家を集めた展覧会にはなかなか足が向きません。おりしも地元とも言える横浜美術館では横浜トリエンナーレが開催されています。 美術館の前は何度か通りかかったのですが、建物に飾り付けられている救命ボートや救命具には、たとえそれがどんな深い意味を隠し持っているにせよ、そこに新しさとか美しさとかを感じないので、入って見る気がおきませんでした。 会場を見て回ったその女優が最後はめまいがして気持ちが悪くなってしまうのですが、なるほど僕もそうなりそうな気がしたのでした。 とつい、ひどい悪態をついてしまいましたが、もちろんこれは僕の個人的な感想です。 おそらく世の中には心からこの展示物を素晴らしいと感じる人がいることも確かなのです。(それも相当数!)そうでなければこんな催しが成立するはずが無いからです。 ということは僕の感じ方が、恐ろしく世の中から外れている(遅れている)ということになるのですが、その通りかもしれません。 まったく、いつの世も世界はどんどん進んで行き、取り残された老人たちは新しいものに悪態をついているのが常なのです。 そんな僕の目が60年代の美術に向かって行くのもまた当然のことかもしれません。 50年代から60年代を一つの区切りとすると、その期間に音楽ではジャズでもクラシックでもオペラでもずば抜けた才能が続出したことは確かです。 今でもジャズやクラシックファンの中にはこの時代の演奏者しか聞かないという人が沢山いるのです。 僕は詳しくはありませんが美術においても同じことが言えるような気がするのです。 大げさに言うならこの年代あたりを境にして、芸術の分野では人類の進化が止まってしまったかのようにさえ感じてしまうほどです。 というわけで靉嘔です。(上は靉嘔さんの1978年の作品、久保さんの椅子、親交のあった美術評論家、跡見学園短大学長だった久保貞次郎さんの椅子を描いたものです) 僕の親しい知人Mさんは、靉嘔さんの絵のファンです。靉嘔さんの絵を見ると元気が出るというのです。 なるほど靉嘔さんの絵は美しいだけでなく、なんだかエネルギーが放射されているように感じます。 60年台に虹をモチーフにした作品で美術界に旋風を巻き起こした靉嘔さんは今でも現役バリバリで活躍しておられます。 その虹シリーズもさらにパワーアップされているようで、最新作ではその題材はなんと恐竜!だそうです。 虹色で彩られたテイラノザウルスは、その輝きとエネルギーで混沌とした現代に再びかつを入れてくれるような気がして楽しみです。 (靉嘔さんのコクリコの花(95年の作品)がひときわ目立ちます。この作品の色の鮮やかもまた写真ではわかりません!) 先日見せていただいたフランスの美しい古本を初めとして、Cさんによればオークションは美術品をリーズナブルな値段で手に入れることが出来るというのです。 そこでIさんの画廊で展覧会を見たり、2012年に東京都現代美術館で開催された大々的な展覧会を見たり(これは本当に見応えのある展覧会でした)と、以前から好きだった靉嘔さんの作品を検索してみたのです。 すると結構沢山出品されているではないですか、しかもその値段は僕が想像していたものよりずっと安いのです。 これだったら僕のお小遣いでも何とかなると思い、早速手の届く金額のなかで良さそうな小品を2枚落札してみました。 (下は靉嘔さんの1978年の作品、A Line No、4 C) それほど期待はしていなかったのですが、手元に届いてみて驚きました、なんと綺麗なのでしょう! 写真から想像していたものとはまったく違い、実物を見ると実に鮮やかで美しい色なのです。 よく写真の方が美しい絵というのも存在するのですが、これは全く違います。写真ではこの色は再現できないでしょう。 金額からして、こんな素晴らしいものが手に入るとは思っていなかったので、すっかり驚きました。 (オークションに出品されている全ての作品がこのように美しい物かどうかは、定かでありません。たまたまこんな良品に出会えたのが、幸運だったのかもしれません!) 出品者の方とメールのやりとりをしていると、どうやらこの方は岡部版画工房と関係のあった方だったことがわかりました。 そこで初めて岡部版画工房の名前を知ったのですが、調べてみるとこの岡部さんという方は日本でシルクスクリーンを広めたパイオニアのような方でした。 靉嘔さんを初め今ではすっかり世界的に有名になった草間弥生、ナムジュン・パイク、横尾忠則、などそうそうたる作家の作品を扱っていた美術業界では有名な人だったのです。 今回手に入れた作品はこの岡部版画工房によるもので、作品の仕上がりが美しいのも当然だったのです。 あまりに作品が綺麗だったので多少無理して同じ出品者の方からもう少し大きな作品も購入してしまいました。 その時たまたまメールのやりとりの中で靉嘔さんが98年にパリで行ったエッフェル塔から虹色の布を吊るしたパフォーマンスが好きだったという事を書いたら、親切にも、なんとこの出品者の方が持っていたこの時の大きなポスターを落札した作品と一緒に送ってくれたのです。 これがまた素晴らしいポスターでまったく感謝の言葉もありません。 (写真では小さく見えますがとても大きなものです!) 早速手に入れたシルクスクリーンの作品を近所の額縁専門店に持っていき額装してもらいました。 額に入ると、ほんとうに立派に見えます。 壁にかけて、ためつすがめす眺めては満足のと息をついたのでした。 せっかくなので頂いたポスターも額に入れてもらいました、このポスターの額が意外にも高かったので少々ビビりましたが?こちらも額にいれると実に見栄えのするものでとても気に入ったのです。 まったく世の中はどこでどんな物に出会えるかわからないものです。 というわけでお金も無いのに、最近は美術品ばかり手にして、なんだかとても豊かな気分になっているところです。 (下も先日オークションで手に入れたデリエール・ルミエールという雑誌の表紙、荒川修作の作品です。印刷ですが額に入れるとなかなかです!靉嘔さんの上の作品と、どことなく似ているのも面白いことです。)
by omoshiro-zukin
| 2017-09-10 08:11
| おもしろ美術
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