銀座シャネルに、レイモン・ドゥパルドン展を見に行く。 |
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2017年 10月 07日
写真展を見に行くのは好きです。
写真というのは面白い物で、写実といえばこれ以上の無いほどの写実のはずなのですが、実際には優れた写真家が切り撮った世界には、それぞれその作家だけの別の風景が映っているのです。 背景がぼやけた美しい花のアップの写真をあまり僕が好きではないのは、誰が撮っても同じようにしか見えないからです。 とはいえ独自の世界を写真で表現することは、絵の具で一枚の絵を描くほどに難しいことです。 そこには才能というものが必要なのは他の芸術と同じです。 このブログを彩っている写真などは、たまに偶然で良い物だってあるのですが?、実際は文章だけだと寂しいので画面を彩っているただの飾りです。我ながら残念ですけど! さてオーデイオのアドバイザーでもあるCさんから【銀座でレイモン・ドゥパルドンの写真展をやってますよ、とても面白かったし、しかも無料です。さすがシャネルは太っ腹!】というお得な情報を教えていただいて久しぶりに銀座を訪ねてみました。 実はこの情報を教えていただいたすぐ後に、日経新聞にドゥパルドン本人が書いた大きな記事が載ったのです。当然この写真展のことも出ていたのでこれは大変な混雑ぶりに違いないと心配していました。 ところが日曜日の午後だというのにこの写真展にはほとんど人がおらず、ゆっくりと見る事が出来たのです。 日本は美術展の多い国で、なかでも有名な画家となると長蛇の列が出来るのですが、あまり有名でない画家や写真展はそれほど人気がないようです。 たとえ新聞に大きな記事が出たとしてもゆっくり見られるのですからラッキーです。 近頃の銀座はいわゆるヨーロッパのブランドの直営店が立ち並んでいて驚くのですが、このシャネルのビルも立派です。 一昔前だったらシャネルが直接日本にお店を出すなんて考えられなかったこと、しかも今ではそのお店で中国人が買って行くというのですから、世の中はいつも想像できない方向へ変化して行きます。 驚いたのはこんな高級店なのに買い物をしている人がたくさんいたことです。(驚くことでは無いかもしれませんね!) さすが高級店なので写真展に行くだけの僕にも丁寧にあいさつしてくれるので恐縮しながら4階にあるネクサスホールまで上がります。 芸術を擁護するということにおいては、フランス人は特に高い関心を示すようで、パリにある芸術学校には今でも世界中から沢山の生徒を招いています。 当然ながら高級品ブランド店にも文化的な施設があるのです。もちろんエルメスにも! ドゥパルドンは高名な写真家集団マグナムに所属する写真家です。 と偉そうに書きましたがマグナムだってドゥパルドンだって、たいして知っている訳ではありません。マグナムは写真にしかできない時代を切り取るという方法で印象的な作品を生み出しているのですが、あまり社会的には意味のない作品のほうが好きな僕には少々荷が重い作品が多い気がしていました。(ブレッソンは別ですけど!) 今回はドゥパルドンが1964年の東京オリンピックを撮った作品がメインでした。 思ったより力強く、どの写真もとても印象的で面白かったのですが、中でもまるでモデルのようにフアッショナブルな美女アスリートの意志の強そうな表情をとらえた一枚が気に入りました。 しかしです、どうにもその良さが理解できなかったのが最近撮られたカラーの東京の風景です。 その一連のカラー写真の色はいかにもデジタル写真と言った感じで妙にけばけばしく、切り撮られた風景もどこか作為的にすぎるように感じられたのです。 僕には60年代にモノクロで取られた写真とこれらのカラー写真が同じ人が撮ったようにさえ見えませんでした! こうやってモノクロの写真と現代のカラー写真を較べて見ると、モノクロ写真の表現力の深さにあらためて感動したのでした。 今振り返って見ると、触れるほどの現実感があった昔のモノクロ作品にくらべ、最近撮られたまるで水に浮かんだチラシ広告のようなカラーの写真はあえて、そう感じさせるための作者の意図的なものだったかも知れないとも思えます? 何が起こるか予想も出来ない現代という時代には、水に漂っているペラペラのチラシ広告のような表現のほうが、触れるほどの実体がそこに見えるより、より時代に合った表現のような気さえするからです?なんとも大変な時代になったものです。 ということで中々楽しめた写真展でしたが、この写真展に合わせて【レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス 旅する写真家】という映画が公開されるそうなので、これは面白そうなのでぜひとも見なくてはと思ったのでした。 こうやってどんどん忙しくなってくるのは季節が秋になるからでしょうか?
by omoshiro-zukin
| 2017-10-07 07:38
| おもしろ美術
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