年末と言えば落語です?落語の世界の大晦日の雰囲気はなんだかとても好きです。 |
知識が乏しいので、なかなか本文へのコメントができませんが、いつも楽しく拝見させて頂きました。
また来年まも面白い記事とお写真を楽しみにしております。
こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。
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2017年 12月 31日
年末をいえば、なんとなく気ぜわしいのですが、良く考えてみると、これと言って今どうしてもやらなければならない事がそう多いわけでもなく、気がつくとぼーっとしていたりもします。
いかにも年末という風情を味わうには落語が一番のようで、落語の世界で年の瀬というと、まず代表的なのが(芝浜)です。良妻賢母を絵に描いたような賢いおかみさんが出てくる人情話です。 他にも大晦日を舞台に幽霊がお礼にくるという、年末には珍しい暗い(除夜の雪)なども、しみじみ忘れがたい噺です。 深深と冷える雪の降り積もった大晦日の夜、山奥の静かなお寺に一人の女性が借りた傘を返しにきます。 ひっそりとした大晦日の情景と哀れな女性の生き方が印象に残る噺です。 一番有名な(芝浜)はそれ故かどうか、噺家によって様々な解釈があるようです。 酒飲みの主人公が一念発起して酒を絶ってしまうのですが、そんな簡単にやめられるような酒飲みは本当の酒飲みじゃない、本当の酒飲みならどんなに困っても酒をやめないはず、酒飲み根性が足らない。(すなわち意志が弱い??) とか、わざわざ大晦日におかみさんが亭主に真相を話すという設定は、あまりにおカミさんが小賢しく見えてしまうので、もっとさりげなくやりたい。 例えば酔った勢いで、つい真相を話してしまうようにした方が、おカミさんが純情に見えるはず? などなど、いろんな解釈があるようですが、何れにしても、ほろっとするような良い話であることは間違いありません。 何と言っても大晦日の夜にハッピーエンドで終わると言うのが良いのです。 この話、もともと三題噺といって題を3つもらい、そこから話を作っていく話だったそうですが、この芝浜に使われている3題(酔っ払い)(皮財布)(芝浜)を使って一の輔が作った新作落語(シバハマ)を聞いてみました。 これが南蛮人が主人公でウミウシ、鰹の親分から銭形平次まで登場するという荒唐無稽のぶっ飛ぶような落語なのですが、なかなの力作で大変に面白いのです。 しかも落ちで本物の芝浜に繋がっていくところが見事です。 同じ一の輔の(芝浜)はまだ薄暗い海岸の情景がカットされていて、主人公が家を出たと思ったら、すぐ帰ってくるシーンに切り替わってしまいます。 まだ星が輝いている明ける前の寒々しい海岸の風景と言う場面が好きなので、ここが省かれると、ちょっと寂しいのですが、さらっと聞かせてくれるところがとても好きです。 長々と芝浜のことを書きましたが、本当のところ僕としては同じ大晦日を舞台にしていても、もっと気楽に笑える話の方が好きなのです。 (芝浜)のおかみさんは確かに賢いのですが、(尻餅)に出てくるおかみさんは可哀想だけどもっと可愛げがあります。 年末になって餅を買うお金もないと文句を言うおかみさんに亭主が提案したのは、とんでもない奇策です。 なんと夫婦で餅をつく真似をして近所に自慢してやろうと言うのです。 亭主が餅つきの職人に扮して長屋を訪れ餅をつくところを実演するのですが、その餅をつく音とは、おかみさんの尻をまくって素手たぺたん、ぺたんと叩く音なのです。 寒い中二人で演じる餅つきの真似は、何もそこまで見栄を貼らなくてもと思いますが、なんとも憎めないパフォーマンスではないですか!。(おかみさんは大変です!) 大晦日といえば昔は掛け取りが、借金を取りにくる日です。 のんびりなどしてられません。この借金取りを題材にした噺の傑作が(掛け取り万歳)です。 やってくる借金取りの趣味につけこみ、ご機嫌をとって借金を待ってもらおうと言うのですから、大変な技術が入ります。 まずは狂歌好きの大家に始まり、喧嘩好きの魚屋、芝居好きの醤油屋、そして三河万歳好きの酒屋と、その全ての人が満足するような器用な対応で借金取りをケムに巻いてしまうのですから、その才能と技術はは並み大抵のものではありません。 これほど器用なら借金などせずとも暮らしていける才覚がありそうなものですが、さすが落語の主人公です。本道ではないところに能力を発揮するのです。 この器用な主人公を演じるのですから、噺家の方にとっても相当難しい噺なのではと思います。 そしてもう一つ大晦日の借金とりの話(言い訳や)と言うのも好きです。 これは(言い訳座頭)(睨み返し)と言う二つの噺を一つにまとめたものらしいですが、色々と工夫して借金の返済を引き伸ばすと言う(掛け取り万歳)と同じ趣向の噺です。 借金を取りにくる人を払わずに追い返すのですから、これはよほどの知恵と工夫が要ります。 前半はあんまの市さんが機転で切り抜けるのですが、その途中で今度は自分の言いわけが残っていると帰ってしまいます。困っていると、後半は睨むだけで追い返すと言うプロの言い訳やが登場します。 睨んだだけで追い返すのですから、こちらも相当な技術ですが、やっぱり機転で追い返す方が面白くスマートに感じます。 とはいえ、この睨みのプロの腕はすごい、どんな借金取りも睨まれただけですごすごと退散してしまいます。ところがプロだけあって、こちらは時間制です。 制限時間がすぎてしまい、まだ他にも借金取りがくるはずだと焦っている夫婦に、この睨みやが言います。 (大丈夫、もう借金取りはきませんよ、ほらもう除夜の鐘がなり始めました)。 なるほど女房の尻を叩いて餅つきを演じている夫婦の元にも、借金取りに言い訳するのにあくせくしている夫婦の元にもいつしか除夜の鐘が聞こえてきて、全ての事はまた新しい年からね!となるのです。 そして新しい年が来て、あっという間にまた大晦日、同じことを懲りずに繰り返すのが落語の世界の住人たちです。 しょうもないものだと思ったら、どうやらそれは落語の世界の住人だけに限らないようです。 さてこれから深深と冷える外に出て、除夜の鐘でも聞いてみますか・・・。
by omoshiro-zukin
| 2017-12-31 18:25
| おもしろ音楽
|
Comments(2)
Commented
by
ハンコック
at 2017-12-31 21:52
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今年もお世話になりました。
知識が乏しいので、なかなか本文へのコメントができませんが、いつも楽しく拝見させて頂きました。 また来年まも面白い記事とお写真を楽しみにしております。
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Commented
by
omoshiro-zukin at 2018-01-01 17:30
> ハンコックさん
こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。
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