映画(プラハのモーツアルト 誘惑のマスカレード)を見てきました、それにしてもこのタイトル、なんとかならんかい! |
だいたいいつもこんな感じです。
僕は横浜のジャック&ベテイで見ましたが、もう終了してしまったみたいですね。機会があれば見ても損はないかも知れません?
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2018年 01月 27日
この映画のタイトルに、思わずこれは(ひでえー!)と思いました。
なんとも感じなかった(あなた)、最近のTV番組タイトルに毒されてますぞ?
昔はテレビ番組の名前だってもっと短くて、今みたいに、くどくど説明が長い、見世物の呼び込みみたいなものではありませんでした。 それにしても(誘惑のマスカレード)なんて日常使いますか? 「昔から人が集まれば十人十色と良く言いますが・・」なーんて事、良くは言いませんよね。(これは落語のまくら) これだったら【ゴジラ・エビラ・モスラ、南海の大決闘】のほうが、なんぼかましと思います?・・・同じか! いまはなんでも詳しく説明しないと駄目なようで、、昔映画のタイトルで原題の【独立記念日】を【パリ祭】と訳したような粋な感覚は一切無くなってしまったようです。 それはともかく先日ジョナサン・ノットの演奏会オペラのドン・ジョバンニを見てからDVDでクライボーンのを見直したりと、やけにドン・ジョバンニづいていたので、モーツアルトがプラハでドン・ジョバンニを作る映画だと聞いて早速行って見たのです。 これがなんとも言い難い不思議な映画でした。 面白いといえば面白いのですが、くだらないといえばくだらない、底が浅すぎる気もするけど、実は結構深かったりするかもしれないなどとも思ったりもするのですが、それは深読みでしょう。 もともと史実とはほとんど関係のない想像から作られた物語です。 何と言っても笑えるのが、ドン・ジョバンニとも人物像が重なる伯爵の描き方です。 思わずスターウオーズのダースベーダーを思い出してしまいました。一見しただけで悪者で、またやること全てが見た目通りにあくどいのです。 これほどまでにわかり易くシンプルな悪役は、普通はアクション映画にしか登場しません。 あまりの悪役ぶりに思わず笑ってしまうほどです。 これに比べるとオペラの方のドン・ジョバンニはもっと複雑な悪役です。 この映画の男爵は手をかけた女性に憎悪され、最後には裏切られて告発されてしまうのですが、オペラのドン・ジョバンニの方は、獲物にされた女性たちが、憎悪しながらもいまだ惹かれているという、複雑な感情があったりもします。 一体どっちが現代的表現なの?と思わずつっこみを入れたくなります。 この映画を救っているのはモーツアルトの音楽のすごさと、オールロケした昔のままのチェコの町並み、その頃を再現した豪華な衣装、当時そのままのような舞台や舞台裏などです。 どっちかと言うとドキュメンタリー映画の面白さみたいなもので、ストーリーなど、どうでも良くて、こういうものを見ているだけでも十分楽しめます。 冒頭舞台で、フィガロの結婚の二幕目冒頭に歌われる、いかにもモーツアルトらしい美しいアリア【愛の神よ、安らぎをお与えください】が歌われるのですが、(大好きな歌、ほんとに良い歌ですね!) この時歌っている歌手のアップを見るとあまりに化粧が濃いのに驚きます。ほんとにこんなに濃い化粧をしていたのか?と思ったのですが、見ている内に納得しました。 この映画は当時の雰囲気を実にうまく出しているのですが、そのため蝋燭の灯りしかない室内はとても暗いのです。 当然舞台も蝋燭の照明だけとなります。 なるほど薄暗い舞台では出演者の化粧も濃いのがあたりまえだったのです。歌舞伎の隈取なども同じ理由からでしょう。 ほかにも舞台の背景を変えるのに木製の歯車で巻き上げたりとか、細部にも見どころはたくさんあります。 そういう意味では見るだけで勉強になる、なかなか良く出来た映画なのです。 オペラの場面もたくさんあり、想像以上に小さな舞台で上演していたのがよくわかります。 当時の劇場の雰囲気が楽しめるだけでなく、その舞台で歌われるフィガロの結婚とドン・ジョバンニからの名アリアを聞くことが出来るのもこの映画の良いところです。 とはいえ全員がかつらを被って当時の衣装で演奏しているオーケストラの音が、その服装とは裏腹に、現代オーケストラの音のように聞こえてしまったりとか、 ダ・ポンテの優れた脚本をもとに作られたはずなのに、モーツアルトが一人でドン・ジョバンニを作って行くように見えたりと、なんとなく、ちぐはぐな印象も受けてしまいますが、これは敢えて史実とは関係ない物語として作っているようで、確信犯ですね。 一方で、使われているモーツアルトの音楽の選び方はなかなかのもので、特にエンドロールにわざわざオペラではなく夕刻の礼拝に歌われるヴエスペレと呼ばれる宗教曲、K339の【主をほめたたえよ】を(これも好きな曲です!)を持ってくるところなど嬉しくなりました。 さらに一番目立つアリアを歌っている歌手は、プラハ生まれでプラハで活躍しているという渋い歌手です。(オケももちろんプラハのオケ?) ロケだけでなく、そんな細部までプラハにこだわっているというのも、モーツアルトとプラハの関係を考えると、なかなか凝っていることも確かです。 漫画的な悪役のキャラなど、ふざけているようにも見えますが、実はなかなか一筋縄では行かない映画なのかも知れません。 この映画を見終わって、ああ良かったなと満足できるのは、物語そのものよりも、映画に使われたモーツアルトの音楽が素晴らしかったから、というのが正直なところで、そうなるとやっぱり、いまさらながらモーツアルトの音楽の凄さに驚くばかりなのでした。
by omoshiro-zukin
| 2018-01-27 09:12
| おもしろ映画
|
Comments(2)
こんにちは。たしかにちょっと恥ずかしいタイトルですね、後半が。予告編を見るとよさそうなので、上映館を見てみると、やはりというか残念ながら、こちらではかからないようです。
だいたいいつもこんな感じです。
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Commented
by
omoshiro-zukin at 2018-01-28 19:40
> syozoさん
僕は横浜のジャック&ベテイで見ましたが、もう終了してしまったみたいですね。機会があれば見ても損はないかも知れません?
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