銀座【閑々居】に写真家【内藤忠行】の写真展(I LOVE HIM MADLY)を見に行く。 |
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2018年 03月 17日
新橋から銀座通りに出る角の交差点にある【閑々居】は日本画の画廊なのです。
とわざわざことわるのも、ここに展示される作品は、いわゆる我々が日本画として想像する花鳥風月を描いたものはまれで、どちらかというとまるで現代美術のように見えるものが多いのです。
たぶん日本画の画廊としては突出して過激な場所なのではと想像しますが、もちろん定かではありません。 (下は今回の内藤さんの展覧会の案内にも使われた桜の写真と組み合わせたマイルス。借り物の写真です) そういえば銀座という場所からは想像できないのですが、懐の軽い僕でも買えるような小品もあり、ここで購入した作品が2点、我が家の壁を飾っています。 山田昌宏という日本画の画家の作品で、一つは日本画の画材をプラステイックのようなもので固めたもので日本画の画材ならではの淡い色合いが気に入っています。 (下の一番右側がそれです) もう一つは和紙にごくごく細い線で模様のようなものがさっと描かれたものなのですが、これが透明なアクリルの板に挟んであるので、その細い銀色の線が全く見えず、ただの透明のアクリル板のように見えてしまうのがちと残念です。 とはいえ共に日本画の作家の作品とは思えないような斬新なものです。 そういえばこの画廊で出会った作家に内倉ひとみさんがいます。 実はそのはるか前、現代美術に興味を持ち始めた頃、原美術館のショップで、透明なプラステックに光を通すと小さな泡が浮かぶように見える、小さくて手軽なおみやげが気に入り、それを買ったことがあります。 それを作った作家がこの内倉ひとみさんだったのです。 この展覧会の時には、やはり窓に置いて光を通すと様々な色が見えるステンドグラスのような作品とか、箱を開けると結晶のように鏡が乱立していてそこに光が当たるとキラキラと光る作品とか、光を中心に据えた作品が多かったように憶えています。 その後その名前も【ルミエール】という宇宙に浮かぶ光の球のような作品を発表しています。 彼女もまた日本画の作家ではないのですから、その名前を知った何年も後に、偶然にここで出会うとは、やはりこの画廊とは不思議な縁があるようです。 (下も内倉さんの作品です。) 縁と言えば今回の内藤忠行さんの写真展にも不思議な縁があるのです。 僕は昔から絵画とか写真とかに深い興味があったわけではなく、当然写真展なども見に行ったこともなく、写真家の名前も誰も知りませんでした。 ちょうどその頃、発売されて間もないブルータスと言う雑誌に(今でもあります)景山民夫のデビュー作(たぶん)の【普通の生活】の連載が載っており、この小説が気に入って愛読していました。(景山民夫の名前を知ったのもその時が初めてです) その小説に挿絵のような形で入っていたさまざまなシマウマの縞を撮った写真が素晴らしく今でも思い出せるほど印象的だったのです。 だれが撮ったのだろうとみると、そこに撮影、内藤忠行と書かれていました。 僕がはじめて覚えた写真家の名前だったはず。 それ以来その名前をずっと記憶していたのです。 時は1987年、はるか昔のことです。 それ以来ずっと彼の名前とは縁遠く、その後ジャズメンの写真を撮っていたことはうすうす知っていましたが、僕の中では最近まで、そのシマウマの写真を撮った人としてずーっと記憶されていました。 その内藤さんの写真展をその画廊でやるというのですから、行かないわけには行きません。 調べてみると内藤さんはそのシマウマ以来随分と活躍されているようで、シマウマもその後模様が抽象的なパターンとなった作品に変化しています。 またジャズ方面でもマイルス・デイビス、日野皓正の写真を初めとして、様々なジャケットなども手掛けています。 さらに日本の庭から桜まで、怒涛のようなエネルギーで多様な分野の作品で活躍なされている方でした。 今回【閑々居】で行われるのは【I LOVE HIM MADLY】と題されたもので、このHIMとはもちろんジャズ界の帝王マイルス・デイヴィスのこと、あるいはもしかすると、内藤さんについてマイルスが言った言葉かもしれません? 実は僕にとってはマイルスは縁遠い人です。 僕がジャズを聞き始めたのは2000年と、すでにジャズブームが去っていた時期です。 その頃にはマイルスはもはやリジェンドになっており、マイルスを聞かなきゃジャズファンじゃない!みたいに神格化されていたのです。 もちろん僕も定番のサムシング・エルズから聞き初め、これは良かったのですが、それ以降のものはちょっと難しすぎるように感じたのです。 (すみません、下は僕の写真でただのスペース埋めです) それに加えて、もともと権威嫌いなのと、ミュートのトランペットがちょっと苦手ということもあり、少し聞いただけで、もっと直接的でわかり易いクリフォード・ブラウンに傾倒、その後はルイ・スミス、アート・ファーマー、チェット・ベイカーなどに興味が移ってしまったのです。 マイルスで僕が知っている唯一の逸話といえば、ミッシェル・ルグランがある映画の音楽を依頼され、その演奏をマイルスに頼みにアメリカまで出掛けた時の話しです。 ルグランが録音の打ち合わせのために電話したそうです。 電話の最後にマイルスがこういいました。 【ところで何色がいいかな?】 ルグランは何のことかわからなかったのですが、機嫌を損ねてはいけないと (グリーンでいいんじゃない)と答えたそうです。 すると翌日マリブの自宅からマイルスはグリーンのフェラーリに乗ってスタジオにやってきたのです。 何色がいいかという質問は、なんとフェラーリの色だったのです! 当時マイルスは違う色の7台のフェラーリを持っていたのです。 (長くなったので次回に続く、下は内藤さんの撮ったマイルスの写真の一枚)
by omoshiro-zukin
| 2018-03-17 09:10
| おもしろ美術
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