【マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年】を見てきました。 |
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2018年 03月 21日
ファション映画に特に興味があるわけではない、と言いながらもこの間見たドキュメンタリー映画【ドリス ヴァンノッテン】があまりにも面白かったので、これも面白いのでは?と見に行ったのが女性靴のデザイナー【マノロ・ブラニク】のドキュメンタリー映画です。
マノロ・ブラニクの靴は女性ならだれでも知っているほど有名で、世界中のセレブから愛されているそうです。 特に足フェチでもなんでもない僕にとって女性の靴など、遠い惑星の出来事のように関心のないことですけど、どんな分野であれ、素晴らしい物を生み出す人に興味があるのです。 そしてそういう人たちを追ったドキュメンタリーはどれも面白いはずです。 この映画でも、確かに今まで見たこともないような様々の靴には目を見張りましたし、そのデザインの多様さには驚きました。 そういう意味では面白かったと言えます。 とはいえこの映画そのものが、まるでファッション雑誌のようにお洒落度の方を優先的に追求してしまったために、じっくりと対象に迫っていくというドキュメンタリー映画の持つ本来の面白さからは外れてしまっていたように感じました。 映画の手法としてはオーソドックスなもので、本人のインタビューを中心に様々な有名人のインタビューを集めるというものです。 ところが本人のインタビュー以上に他の人のインタビューが多い上に、それをまるでテレビ番組のように短いタームで組み合わせていきます。 周りの人たちのインタビューというのは当然ながら褒めるだけですから、これを重ねて主人公の偉大さを演出するというのはいささか安易すぎる方法です。 この手のインタビューを重ねて主人公の姿を浮き彫りにしていくという方法が上手いのは、マーチン・スコセッシ監督でしょう。数々のミュージシャンのドキュメンタリーを撮っていますがどれも傑作です。 さり気ない日常の場面を語るインタビューから、いきなり演奏場面に変るという手法は彼の独断場です。 とはいえこれはロビー・ロバートソン、ボブ・デイラン、ミック・ジャガーとかのミュージシャンに、より相応しい手法かも知れません。 ファションデザイナーの映画ではこの演奏に当る場面が、ファッションショーやデッサンを描いたり、生地を選んだりする創作の場面にあたるはずですが、この映画ではその場面が少ない気がするのです。 作品(靴)が画面に登場するのはファッションショー以外にも変化を付けるためテーマに合わせた自然の中に置かれた映像、アニメによる映像など工夫しているのですが、ファッショ雑誌をめくるようにそれが目まぐるしく変化していくのがちと煩雑です。 知人が怒っていたのは日本の映画配給会社の無神経さです。 というのはショーの場面で肝心の靴の部分がちょうど字幕に隠れて見え無くなってしまうからです。 靴がテーマの映画なのですから、そういう場面くらい字幕を横に動かすなどの配慮が欲しかったとのことで、まさに同感です。 最近の日本題のつけ方を見ても日本の映画配給会社にはもはや本当の映画好きはいなくなってしまったのでしょう。残念ながら。 コメンテーターの中でも目立ったのはアメリカ・ヴォーグの編集者、映画(プラダを着た悪魔)のモデルにもなった【アナ・ウインター】です。 彼女はもう70歳くらいになるはずなのに、中世の部屋のようにクラシックな赤一色の部屋の中に、グレーの衝立を後ろに置き、白と黒の縞を合わせたドレスを着て座っている姿のエレガントで美しいこと。 そんな彼女にも、まるで裸同然の過激な衣装に身を包んだ歌手のリアーナのような人にも、彼の靴が愛されているのです。 この映画で彼の靴を見ていると、その多彩さに、なるほどそれも当然かも知れないと思ったのでした。 ほとんどデザインすの余地のないような靴というものに、これだけ様々なデザインヴァリエーションを投入できるのは驚異としか言いようがありません。やはり天才の技でしょう。 結局この映画を見てそれを語っていたのは、スタイリッシュな映画にしようとした様々な工夫、たとえばアニメを使ったり、俳優を使って過去を再現したり、音楽もチャイコフスキーやヴィヴァルデイからシャンソンまでなどの、いかにも映画らしい凝った手法よりも、映画の中に出てきた靴そのものだったというのは面白いことです。 それにしてもファッション関係のドキュメンタリー映画というのは綺麗なものがたくさん見られるから、それだけでもいいですね!
by omoshiro-zukin
| 2018-03-21 08:54
| おもしろ映画
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