夜に動物が訪ねてくる、アフリカのホテル。 |
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2018年 07月 13日
アフリカの旅がどこよりも違っているのは、後でそれを思い出してみると、それが夢だったように感じてしまうことです。
それが本当に行った場所だったかどうか疑ってしまうほど、ふだんの日常の生活とかけ離れているからです。 僕がアフリカにいったのは3回にすぎませんが、その印象はどこよりも強烈です。 (残念ながらその時はまだデジカメの無い時代でした。というわけ今回の写真は時々行く、横浜のズーラシアで撮ったものです。思えば動物園も随分と進歩したものです。) しかしこのアフリカに行くという言葉は、アフリカの大きさを考えればいかにも乱暴です。 正確にいうとその思い出は主にケニアのサバンナという限定された狭い地域になります。 アフリカという言葉から想像するイメージと実物がこれほど違う国はありません。少なくとも僕はそうでした。 これにはターザン映画の影響が大きかったと思います。 密林の中を蔦を使って飛び回るターザンの世界は、むしろ南米のアマゾンで、ケニアのサバンナは見渡す限り、地平線の彼方まで続く大平原なのです。 このサバンナの中にもちょっとした森のような場所もあります。 そんな山の中の林の中に建てられているのが、夜塩をなめににやってくる動物を見下ろすことの出来るツリートップホテルです。 (これだけ借り物の写真です) もともとは木の上に作られた小屋だったそうですが、現在は木造の40部屋以上もある大きな木造の建物です。 動物がやってくる水場を見下ろすように大きな柱の上に建物が作られていて、そちら側から見ればまるで京都の清水寺のように見えるはずです。 元々が、夜ここにやってくる動物を見るための観察小屋のような目的で作られたホテルですから、部屋も狭く豪華というわけにはいきませんが、木造の山小屋風でぎしぎしと音をたてますが、日本人には馴染深い、とても感じの良い建物です。 大きな荷物はあらかじめ別の場所に保管してもらい、一泊用の手荷物だけ持ってここにやってきます。 途中で普通のバスからキャタピラのついた探検用のようなバスに乗り換えるのですが、そのわりにまったく普通の道を通ってここに到着します。これはもっぱら演出のためだったようです。 途中の風景はまるで日本の田舎の雑木林のなかといったのんびりした感じです。 こういうホテルでも格式高くウエルカムシャンパンのお出迎えがあります。 そればかりかハイテイの用意もあるし、夜中にもお茶とお菓子が用意してあって自由に食べられるようになっています。 まったく持って今だに遥か昔の英国式なのです。 食事はわいわいと宿泊客が集まって肩を並べて食べるのですが、隣にいたのがオランダ人のグループで実に陽気で賑やかなこと、 なぜか前菜にでた山盛りのレバーペーストに誰も手を付けず、それをむしゃむしゃと食べていた僕を見て、良くそんなもの食えるな!みたいなこといわれ、みんなに笑われてしまったのを覚えています。何故でしょう? 彼らはレバーペーストをほとんど食べることなく、机の横に設置された食べ残し樋に流していました。 夜は寝てしまっても、動物が現れるとボーイさんが鐘を鳴らして教えてくれます。 僕が泊まった時はたいした動物は出てきませんでした。 今でも覚えているのが、トイレに行った帰りに通った、ロビーの机の上に用意されている夜食のお茶の角砂糖を、こりこりを音をたてて食べていた猫のような動物と目があったことです。 ちらっとこちら見ると、あっと言う間に窓から外に飛び出していったのです。 あいつの舐めた砂糖でお茶は飲みたくないなと思ったのでした。 もうひとつ別の夜中に来る動物を眺めるためのホテルに泊まったことがあります。 ここは木造ではなくコンクリートの建物だったような記憶があります。 こちらはテラス以外にも地面に面した部屋の小さな覗き穴のような窓から眺められるようになっていました。 ところが何というホテルか今調べてみると、それらしいホテルが見つからないのです。 場所も林の中ではなく、草原のはずれのような覚えがあるのですが、それは別の時に泊ったマラ・セレナホテルと記憶が混ざってしまっているのかも知れません。 ここには池がなく、塩をなめにくる動物を見られるようになっていたはずです。 ここで有名なのは珍獣で、ボンゴと呼ばれる鹿のような動物でした。 幸いこの時にはそのボンゴの姿を見ることが出来たことは覚えています。 そのボンゴですが、横浜のズーラシアで、触れそうなほど近くで見ることの出来るオカピーとすごく似ていた気がするのです。 記憶というのはその人の生きてきた記録みたいなものなのですが、それがこんなにもポカポカと抜け落ちてしまうと、はたして今まで体験してきたことが本当のことだろうかと我ながら怪しくなってきます。 まるでフイルムがずたずたにされ、ストーリーが飛び飛びになっている映画を見ているようです。 そのアフリカのホテルの中でもこの二つのホテルよりも記憶に残っているのは、サンブルキャンプのホテルです。 ここはケニアでは珍しく川沿いに建っており、部屋はコッテージタイプになっています。 ホテルの敷地はホテルの庭というよりは自然の一部を間借りしているような感じです。 コテージの屋根には猿が駆け上ってばたばたと音が聞こえるし、鳥が多いらしく、ありとあらゆる種類の鳥があたりを飛びまわっていました。 まるで鳥の国にお邪魔しているような気がしたほどです。 プールサイドにはバブーンという大型の野生の猿が数匹、なんの遠慮もなくうろうろしているので、プールから上がるのが怖いほどでした。なんというワイルドさでしょう! ここのレストラン(といってよいかどうか、食事場所です)がまた素晴らしいのです。 屋根はありますが、川に沿ったオープンスペースでほとんど屋外で食事しているような雰囲気です。 食事はバッフェスタイルでとても気楽な雰囲気です。 アフリカの野菜はとびきり美味しく感じました。 涼しい風が吹いている夕暮れに、木陰に囲まれた大平原の一角で、星明りとちらちらと蝋燭の炎に照らされながら食べる夕食は格別の趣があります。 目の前の木にはもっと夜が更けると肉が吊るされ豹がそれを食べにくるというのですが、そんな恐ろしい雰囲気はみじんも感じられない穏やかさです。 このサンブルのホテルは実に素敵でした。できればもう一度泊まってみたいものです。 こうやってアフリカのことを思い出していると感じるのは、なんと日本は暑いのだろうということです。 動物たちの暮らしているケニアのサバンナは標高が高いので、とてもさわやかで涼しいのです。 そよそよと頬をなでる草原を渡ってくる風の気持ちよさは、日本の夏とは雲泥の差です。 大草原を渡ってくる涼しい風にあたりながら、じっと遠くを見つめているチーターの姿を思い浮かべ、まだ夏が始まったばかりというのに、この湿気のおおい暑さは、なんとかならんものかな、と思うのでした。
by omoshiro-zukin
| 2018-07-13 16:12
| おもしろ旅
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