温故知新? ベニー・ゴルソンのハーモニーにはやっぱり、うっとり! |
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2018年 11月 09日
僕が本格的にジャズを聞き出したきっかけは、何度も書きましたがフレデイ レッドのアルバム【シェイズ オブ レッド】なのですが、よくよく思い出してみると、学生時代の、まったくジャズに興味を持っていなかった時代に、たった1枚だけジャズのLPを買っていたのでした。
カーテイス・フラーの名盤、【ブルースエット】です。 たぶんラジオかなんかから流れて来た、この曲が気に入ったのです。 名曲【ファイヴ スポット アフター・ダーク】です。 覚えやすいメロデイに加えて、柔らかく、なめらかなハーモニーのこの曲が、すっかり気に入り、 まったくジャズに興味がないのにカーテイス フラーのこのアルバムを買ったのです。 思えば昔から歌でも器楽曲でもハーモニーが好きだったようです。 さてここから話はいっきに先月まで戻ります。 Kさんの家でオリジナルレコードでリー・モーガンのVOLⅢを聞いてから、リー・モーガンもいいなと思ったのですが、いかんせん、同じアルバムをCDで聞くにはちと気が重いのです。 以前もKさん宅でレコードを聞いて、同じアルバムのCDを購入して自宅で聞いてみたら、まったく良くなかったという経験があるからです。 我が家の装置が悪いのかCDの録音が悪いのかわかりませんが、どうもジャズはレコードで聞くのと、CDで聞くのでは、かなりの差があるような気がしてしょうがありません。 もしかするとCDにするときのマスタリングにも問題があるのかも知れません。 とはいえ気になるのでオークションでリー・モーガンを検索していると、なんとなく良さそうなアルバムをみつけました。 日本盤ですが、なんと180円という安さです。 送料をいれても400円を切ります! 幸い競合して入札する人もいなく、めでたくその値段で手に入れることが出来たのですが、 聞いてみると、これが実に良いのです! (下がそのアルバムですが、なんか暗くて地味なジャケットです) アルバムのタイトルは【シテイ ライツ】、名盤VOLⅢとほとんど同じ時期に吹き込まれたものです。(1957年録音) このタイトルはジュリーマリガンの、これまた有名な【ナイト ライツ】とよく似ているので、題名だけ聞くと、持っているのではと錯覚してしまいます。(こちらは1963年録音) しかもナイト ライツの方は、ブルーの夜空に明かりの灯った高層ビルが浮かぶという印象的なジャケットなのに比べると、こちらはブルーノートとは思えないほど垢抜けない雑然としたデザインで、見た目の印象でも負けてしまいます。 たぶん、ジャズファンの間でも、それほど有名なアルバムではないのかも知れません。(なんせ中古とはいえCDが180円ですから!) ところが聞いて見るとこれが実にしっとりとしていて良いのです。 難しい顔をして深刻に聞かなくても、音楽の楽しさ美しさが自然に伝わって来るようなアルバムです。 左から管楽器、右からドラムとベースという、いわゆるモノラルを無理やりステレオに仕立てた擬似ステレオなのですけれど、エネルギー感も十分、音がきつくてうるさ過ぎるようなこともありません。 昔発売されていた日本盤のCDは、逆に今のものより、音が良いような気がします? 演奏はLee Morgan(TP) Curtis Fuller(TB) George Coleman(TS/AS)と言う三管編成。 ベースはこのころのアルバムはすべてこの人?と思うほど良く出ているPaul Chambers(B)、ピアノはRay Bryant(P)ドラムはArt Taylor(D)という編成です。 レイ ブライアントは10年以上前に横浜でライブを聞いたことがありますが、やる気がなくてひどい演奏でした。それに比べるとこの頃の彼の演奏は軽快そのものです。 冒頭から軽快な演奏が展開し、その気持の良いこと! リーモーガンのトランペットも実に切れ味よく、溌剌として聴きどころ満載。 これって典型的なハードバップだな!などと思いながら聞いていると、2曲目あたりから、これってどう聞いてもゴルソンだよな、という感じがしてきました。 曲調といいハーモニーといい見事にベニー・ゴルソンなのです。 (ゴルソンのサウンドは僕のようなしろーと耳にも、はっきりと解るほど特徴的です。そういえばこんなアルバム(下の写真)も持っていました。 こちらもゴルソンサウンドが気持ちの良い、なかなかのアルバムです) 調べて見ると演奏にゴルソンは参加していませんが、アレンジと曲は彼なのです。 やっぱり! これは実に良いアルバムではないですか! とここで話が最初に戻るのですが、【ブルースエット】はベニー・ゴルソンのいわゆるゴルソン・サウンドと呼ばれると柔らかいハーモニーが特徴でした。 この【シテイ ライツ】もまた、まぎれもなくゴルソンサウンドなのです。 こうして誰の編曲とか演奏とか意識することなしに、学生時代に聞いた音楽と今聞く音楽が見事に重なったのです。 ベニー・ゴルソンといえば確か昨年も東京のブルーノートに来ていました。 いまだ現役で演奏しているミュージシャンが、今から61年も前!にアレンジしたアルバムを、今頃初めて聞いて感激しているなんて、なんともお恥ずかしい話ですが、改めて彼のアレンジの素晴らしさが解ったのでした。 ちなみに下の写真は僕が持っているベニー・ゴルソンのアルバムを並べてみました。 ジャズのレコードはほとんど処分してしまったのですが、ゴルソンのアルバムがまだこれだけ残っていたところを見ると、やはり好きだったのかも知れません。 今回のリー・モーガンのアルバムのように必ずしもゴルソンが吹いていなくとも、というより彼のサックス演奏そのものよりも、彼の作り出すサウンドのほうが好きだというのが本当のところなのかも知れません。
by omoshiro-zukin
| 2018-11-09 14:51
| おもしろ音楽
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