クリント・イーストウッド【運び屋】、ブラッドリー・クーパー【アリースター誕生!】、ジョデイ・フォスター【マネーモンスター】(その2) |
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2019年 07月 18日
【アリー・スター誕生!】は4回目の映画化です。 それだけ普遍的に愛される物語なのでしょうが、決して目新しいストーリーではありません。 どちらというとはじめからラストが想像できるような、使い古された話なのですが、にも関わらず見ているとぐんぐんと引き込まれていくのは歌の力です。 その意味ではこの映画は踊りのないミュージカル映画と言って良いでしょう。 歌が主役の映画なのです。 何よりも特筆すべきは主演のレデイーガガの歌のうまさです。 映画の冒頭に主人公が歩きながらくちずさむのは(オーヴァー・ザ・レインボウ)です。 これは1954年に作られた映画(スター誕生)に主演したジュデイ・ガーランドに敬意を表する、ちょっとした仕掛けでしょう。 最初の歌がエデイット・ピアフで有名なシャンソン(ラ・ヴィアンローズ)というのも驚きました。 しかもレデイ・ガガはこれをフランス語で堂々と歌い上げるのです。 その後もカントリー風の曲でも、ミュージカル風の曲でも、現代風の曲でも、まるで自分の本来の持ち歌のように歌いこなします。 中でもラストシーンで歌われる(アイル ネヴァー ラヴ アゲイン)は彼女の歌唱力が最大限に発揮されて感動的です。 どうしてそんなに感動的なのかと言うと、物語そのものが、そのラストシーンのために作られているからです。 このラストの歌の為に、それまでの映像があるのです。 とはいえここまで歌を感動的盛り上げ、かつ歌手をかっこよく見せる為には、監督の力も問われます。 その点、主演と監督のブラッドリークーパーは実に丁寧かつ古典的な撮り方で、まるでベテラン監督のような風格さえ感じます。 彼の演技についてはちょっとかっこ良すぎて、いささかやりすぎの感じもするのですが、逆にそのこってりした演技がこの映画に重みを与えているのかもしれません。 特筆すべきは彼は歌も歌手並みに上手いと言うことです。(当然吹き替えで、まさか本人が実際に歌っているとは思いませんでした) ステージ上の場面ではまるでギターも本当に弾いているようにさえ見えます。 こう言う古典的な映画が新しいスターたちによって、新たに命を吹き込まれるとは嬉しいことです。 【マネーモンスター】は原題も同じですが、その題名だけ聞くと、なんとなく見たいとは思えませんが?見てみると大変面白い映画でした。 ジョデイ・フォスターは(羊たちの沈黙)と(告発の行方)でアカデミー主演女優賞を取った女優です。 その彼女が映画監督をしているのは知っていましたが、こんな面白い、力の抜けた娯楽映画を撮れる監督とは思っていませんでした。 この映画の成功はまずはキャステイングのうまさにあります。 いかにもアメリカ的な派手な金融TV番組のやや軽薄そうなホスト役に(ジョージ・クルーニー)、その番組の沈着冷静な辣腕デイレクターに(ジュリア・ロバーツ)、このぴったりな役柄と組み合わせが絶妙です。 番組に侵入してきた爆発物をもつ男と言うシチュエーションから、アクション映画かと思えばさにあらず、ストーリーの展開もスピーデイ、かつ予想外の展開でぐんぐん引き込まれます。 ジョジークルニー演じるキャスターが自らの人気をかけた挑戦、警察に引っ張り出されて恋人が犯人を説得するシーン、 本来ならこうなるだろうと思っている予定調和的なシーンも、予想外にかつユーモアたっぷりに描かれます。 特に感動的で記憶に残る映画という訳ではありませんが、職人芸的なうまさが楽しめる面白い映画です。 この3本の面白かった映画に共通しているのは、最近流行りの、派手なSFX、CG、アクションなどに頼っていないことです。 もちろん最近の映画に多い、目の回るような早い場面展開(カット)もありません。 そんな最近の流行りを取り入れなくとも、面白い映画はできるというのを実証しているのですからえらいです! その面白さを支えているのは、俳優、脚本、監督と言う、昔ながらの映画の伝統なのですから嬉しくなるというものです。
by omoshiro-zukin
| 2019-07-18 08:44
| おもしろ映画
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