久々のエルルカン・ヴィスで、もうこれで帰ってもいいと思ったのに、その後岩佐又兵衛を見に行き、その凄さに驚いたこと。 |
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2019年 09月 13日
もちろん、そもそもの目的は熱海のMOA美術館でやっている「岩佐又兵衛」の「山中常磐絵巻」を見に行くことでした。
もともとは又兵衛のこの絵巻は図版などで目にして、そのアニメのような人物描写や血がダラダラ流れ出している残酷な描写を見て、ちょっとばかり腰が引けていたのです。 そこで日本美術の師匠たるBTさんに聞いてみたところ、又兵衛は見どころが沢山あるので、一度は見るべきとのことだったので、行ってみることにしました。 (下は湯河原に行く途中に立ち寄る真鶴の展望公園) ところが実物を見てそのあまりの面白さと美しさに愕然としてしまったのです。 想像していたものとはまったく違います。 いつも思うのですが、やっぱり本物と図版との差は想像だに出来ないほど大きいのです。 これは必見でした!見に来て良かった。 (下は真鶴の海、遠くに初島が見えます) さてその前に、せっかく熱海まで出かけるなら、しばらくご無沙汰していた湯河原のレストラン「エルルカン・ヴィス」に立ち寄らないわけには行きません。 (下はエルルカンのお店に降る階段の前の看板) 11時半の予約時間に到着してみると、すでに何人かの人がいます。 そして食べている間にあっというまに満席になってしまいました。 以前より混むようになったようです。 この味と値段と雰囲気を考えると、それも当然のことなのですが・・・・。 それでも広いガラスに面して竹林が見える風景は、まるで深山のような落ち着いた雰囲気です。 この風景で食べる料理はひときわ引き立ちます。 エルルカン・ヴィスはあまり手を加えていないようでいながら、ここだけでしか味わえない上品な味が特徴です。 ここにやってきて食べるたびに、「そうなんだこういう味だったんだ!」と思い出して、嬉しくなります。 これだけ薄味で上品な味付けながらその記憶は鮮明なのです。 アミューズのピックルスだって、何の変哲もないようなのに美味しい。 そして前菜に出たイカとエビに玉ねぎのソースと人参を添えたものがこれまた絶品でした。 ほとんど生に近いものに、ちょっとだけ火を通したと思われる、かすかな香ばしい香りをかぐと、 そうだここの料理はこの香りが特徴だったのだ、とまた嬉しくなったのでした。 それにこの烏賊のなんとも香ばしくて美味しいこと! 生でなもなく、かといって焼き物でもない、この塩梅が絶妙です。 2品目の前菜は好物のスモークサーモンです。 ここでこれを食べるのは3度目、いつも出るわけではないので出会えるととても嬉しい一品です。 特徴はやはり上品ということで、香りといい、そこはかとない塩加減といい、ここの料理らしい特徴がよく出ています。 控えめで絶妙な塩加減というのもここの特徴の一つです。 濃い味が好きな人には向かないと思いますが、それが控えめな味のソースと絶妙に相まって、素材の良さを引き出しているのです。 その素材のおいしさと、絶妙の味付けを十分楽しめるのが、ここのスープです。 このスープがここにくる楽しみの一つであることは間違いありません。 いつも季節に応じた野菜のスープですが、繊細でそこはかとないクリームの味と素材の味が絶妙です。 このスープとパンがあればそれで一食充分という感じです。 今回は茄子のスープで、珍しく少しだけスパイシーな味付けになっていました。 メインはこの前まで2回続けて別料金の牛を頼んだのですが、これがまたすこぶる美味しいのです。 今回もそれにしようかと思ったのですが、メインがポークだったのでコースのままにしてみました。 アメリカで美味しいポークチャップを食べて以来、結構ポークにはまっているのです。 ポークのフィレを低温でじっくりと火を通し(推測です!)、それに少し甘みと酸味のあるマンゴーのソースをかけたものです。 これが当たりでした。やっぱりポークには多少甘めのソースがよく似合います。 通ぶって塩だけでポークを食べる人がいますが、どんなものでしょう?(その反対に牛は塩と胡椒だけが美味しい!) そしてデザートは地元産のラズベリーを使ったアイスクリームとババロアを載せた、ラムをたっぷりと含ませたサヴァランです。 これがまた控えめな甘さの優しい味で美味しかった。 これにコーヒーですでに満腹なのですが、さらに追い打ちをかけるように、必ずブラジル風プリンが出ます。 このプリンはこれでもか、というほどなめらかなので、するっと入ってしまいます。 (下はエルルカン・ヴィスのオーデイオ装置、ご存知マッキントッシュです!) レストランでこういう幸せな時間が過ごせるというのはなかなかあるものではありません。 しかもこれだけの雰囲気と味でこの料金(料理のみで3780円のコース)なのですから助かります。 ありがたいことです。 コーヒーをおかわりして、風に揺らぐ竹林など眺めていると、あっという間に2時間がたってしまいます。 もう目もお腹も充分満足しているので、このまま帰ってしまってもいいか?という気持ちになってしまいます。 とはいえ本来の目的は又兵衛でした。 もうひと頑張りして熱海に向かうことにします。 (続く)
by omoshiro-zukin
| 2019-09-13 16:26
| おもしろ美術
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