一条恵観荘(いちじょうえかんそう)に行って見た。 |
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2019年 10月 16日
鎌倉のかなり奥まった場所、朝比奈峠に向かう途中に【一条恵観荘】という建物があります。
ここは京都にあった公家の茶室を鎌倉に移築したものです。
以前たまたまこの付近のお寺に来たときに、立ち寄ってみたことがあります。 まず入場料500円(これは多分鎌倉では一番高い入場料?)を払って中に入り、小さい中庭を抜けると、こじんまりとした庭と藁葺屋根の民家風の家が見えます。 ところがこの建物には入れません。 このときは団体が見学していましたが、一般人はいつ入れるのか、尋ねてみてもよくわかりません。 しかたがないので庭を少し下ると、そこは滑川になっていて、すぐ突き当たりです。 その左側にある和風に作られたカフェだけがやけに目立っています。 庭を散策するといっても、ちょっと大きい個人宅の庭程度ですから、あっというまに終わってしまいます。 全体的になんともせせこましい感じがしてとても500円払って見るべきものとは思えません。 同じ庭といっても、散歩するたびに感心する、根津美術館の庭などとくらべると雲泥の差があります。 一番目立つのはカフェだけ、これで入場料500円ですか! やっぱりただの観光地だな、と言う感想とともに、そうそうに出たのでした。 それ以来数年の間、ここは記憶の彼方に忘れ去られていました。 ところが先日BTさんと話していると、なにやら鎌倉の一条恵観荘というのが面白そうだという話が出たのです。 聞いてみると確かに興味深い建物でした。 そこで調べてみると月に数回、特定の日に数回の建物内部のツアーがあり、これに申し込むと中に入れることがわかったのです。 料金は1000円です。これに入場料の500円を足すと1500円です。 高いなと思ったのですが、見てみないことにはなにごともわかりません。 先週ふと思い立ち朝電話してみるとその日の2時の回が空いているそうです。 週2回のトレーニングに通っているジムからは自転車で15分低度の距離です。 トレーニングを終えると、ささっと昼食を済ませて恵観荘に向かいました。 そして前回は入れなかった建物の見学ツアーに参加したのです。 この約1時間低度の見学を終えてみると、印象はガラリと変わります。 これなら1500円は高くないな、これは一度は来て見てよかったなと思ったのでした。(説明も充実していました) とはいえこの庭の印象はさほど変わりません。聞いてみると元は一般人の会社社長の家の後に移築したとのことです。 本来この建物はもっと広大な場所にあったのです。 やはりその程度の敷地の広さなので、窮屈な感じは止むを得ないことでしょう。 建物の前の庭だけは、もともと京都にあった木々(松など)や置き石などをここに持ってきて、それを庭師が想像で作り直した庭だそうです。 枯山水や置き石など、この小さな庭の部分だけは、特に建物の中から見ると、なかなか雰囲気がよくて好感が持てますが、いかにも狭いのが残念です。 やはりこの場所の価値は建物にありそうです。 もしここに来るような機会があったとしても、建物のなかに入らなければまったその良さがわからないままでしょう。(以前の僕のように・・) さてこの建物は、江戸初期の公卿の皇子だった一条恵観が茶の湯や和歌の舞台となるべき、京都の西賀茂の広大な敷地の中に建てた別荘ともなる茶室です。 さすが和歌やお茶の素養の深い公家が、趣味で建てた建物です。 実際に中に入って見るとその凝った作りにすっかり驚いてしまったのです。 (説明が良かったせいもあります。本業が狂言師である川野さんの説明は、さすが声の出し方もしっかりしていて、聞きやすく面白いものでした) この雰囲気は鎌倉には絶対に無いものです。 このように当時の宮廷文化を伝える建物は【桂離宮】などいくつかが現存していますが、こうやって中に入って見学できる場所は京都にもなく、ここだけだそうですから貴重な体験です。 (続きます)
by omoshiro-zukin
| 2019-10-16 08:52
| おもしろ美術
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